エッジ、PCにインストールせずに起動できる新OS「LindowsCD」

エッジは、Linuxをベースとしたデスクトップ用OS「LindowsOS4.0 日本語版 」をインストール不要で起動できる「LindowsCD 日本語版」について、9月から販売を開始すると発表した。価格は5000円以内を予定している。

また、「LindowsCD 日本語版」を利用したハードディスク非搭載のネットワーク専用端末「Lindows WebStation(仮)」を各PCメーカーから9月に発売す る。

「LindowsCD 日本語版」は、パソコンのハードディスクへのインストールを必要とせず、CD-ROMドライブから直接OSを起動できる製品。CD-ROMドライブに挿入した状態でパソコンを再起動することで、すぐにLindows環境が利用可能になる。また、利用後は「LindowsCD 日本語版」をCD-ROMドライブから取り出すとパソコンを以前の状態に戻すことができる。

プラグ&プレイ対応や日本語入力システム「ATOK」など、「LindowsOS4.0日 本語版」が備える多くの機能をそのまま利用可能なほか、ハードディスクの内容を変更することなく動作できるため、例えば他社製OSがインストールされている状態のパソコンでも、LindowsOSを試すことができる。さらに、同社のデータホテルが提供するデータストレージサービスと合わせて利用することで、データをすべてオンライン上のストレージに保存し、管理することが可能。

今後、「LindowsCD 日本語版」から「LindowsOS4.0 日本語版Plus」へ移行できるアップグレード版も発売する予定。

一方、「Lindows WebStation(仮)」の特徴は、(1)ハードディスクを搭載しないため製造コストが安く、小型化が可能、(2)パソコンの中に個人情報が残らない、(3)CD-ROMによる起動のため、不安定になりにくく、壊れにくい――など。

主な利用環境としては、ホテルや駅、図書館など不確定多数の人が利用する場や、サーバーベースの企業向け大型ネットワーク、およびインターネットやゲーム、DVD鑑賞や家庭用テレビへの接続などホームユースを想定している。

同社では、各PCメーカーが発売する「Lindows WebStation(仮)」について、年に約1100万台とされるパソコン新規出荷台数の5%程度のシェア獲得を目指すとともに、「LindowsCD 日本語版」についても今後3年間で200万本程度の普及を図っていく。

エッジ=http://edge.jp/