オレゴン州のオープンソース法案に関する第2回公聴会:状況報告

オレゴン州セーラム(8月21日) – この日はオレゴンにとって意義ある一日となった。まず、森林保護政策を促進すべくオレゴン州を目指していたブッシュ大統領の機が、山火事のため迂回を余儀なくされた。そして、オレゴン州の上院規則委員会により、オープンソース法案(SB 941)の第2回公聴会が開催されたのだ。

他の法案の審問も同じ会合で行われることになっていたため、公聴会室はパトリオット法(反テロリズム法)に反対する人々で埋め尽くされ、それは一種異様な光景であった。

今日のオープンソース公聴会は、第1回目の公聴会(数か月前に議会の委員会ミーティングで開催)に比べると時間は短かったが、その内容は的を射たものだった。今回は反対派の論法が予測できたため(オレゴン州では反対派の方が後で意見陳述をすることになっている)、我々には用意ができていた。オープンソース法案に反対するために現れたロビーストは、American Electronics AssociationのJim Craven氏ただ1人だった。自らの団体から与党議員らに約40万ドルもの活動費を献金し、最初のオープンソース法案を抹殺した人物である。

冒頭、最初のオープンソース法案の提出者の1人であった下院議員Phil Barnhart(ユージーン地区選出)氏が、オープンソース法を施行している他州の状況を述べた。次に、私の番となり、反対派から唱えられるであろうと思われる意見に論駁した。上院議長の選挙区に住むオープンソース活動家のDavid Pool氏が、オープンソースのビジネス事例を紹介した。そして、David Pool氏と共にSB 941法案の成立に向けて尽力しているCooper Stevenson氏が、我々の言い足りなかった点をすべて総括して述べた。

最後にJim Craven氏が発言したが、その内容は、彼が支持者と共に参加した最初の公聴会のときとほとんど同じで、上院議員Tony Corcoran氏(コテージ・グローブ地区選出)の激しい質問を受けるにつれ、目に見えて神経質になっていった。今回の公聴会の結果は、我々にとって満足のいくものであり、パトリオット法に反対する人々からも支持を得ることができた。

SB 941法案はなお廃案の危機にさらされている。難航していた予算審議が昨日ようやく決着し、議会は2、3日中に会期終了となる公算が高く、法案を採決に持ち込むまでの時間的余裕はなさそうだ。

会期終了後、私はオレゴン州のオープンソース法案の顛末を文章にまとめるつもりでいる(他州の議会の参考になればと願っている)。

オレゴン州の次の議会では、スパム広告規制法案の成立を目指したい(規制すべきはカモ猟だけではないはずだ)。

Ken Barber──オレゴン州の最初のオープンソース法案(Oregon HB 2892)の提出者である。この記事の意見はKen Barber氏個人のものであり、OSDNの編集者や管理者とは関係がないことをお断りしておく。