電机本舗とアート・ビビアン、ウイルスや不正アクセスを遮断するLinux OS

電机本舗(由井清人社長)とアート・ビビアン(山本穂積社長)は8月20日、コンピュータウイルスおよび不正アクセスを完全に遮断する機構「セーフティユニット」と、これを標準装備したOS「Safety Linux」を発表した。

新開発の「セーフティユニット」は、OSに直接組み込み、適切に利用することで、現在のコンピュータウィルスおよび不正アクセスを100%遮断できる。コンピュータの記憶装置に施錠機能与え、プログラムおよびシステムの改変を要求するアクセスを禁止する。

記憶装置への書き込み禁止は、データの種類に合わせて4種類に分類し、これを15段階の書き込みレベルで管理する。これによって、OSにセキュリティホールができ、ウィルスおよび不正アクセスが発生しても、記憶装置への書込みを遮断して被害を無効化する。

「セーフティユニット」を組み込んだ「Safety Linux」は、ライセンスフリーを特色とする開発団体「Debianプロジェクト」の開発したLinux Ver3.0r1(コードネームWoody)をベースにしている。日本語環境におけるメンテナンスとインターネットに対するセキュリティの向上が特徴で、日本語化、安全性、普及性に特化して改良を行った。同OSは、単体での販売は行わず、PCへのプリインストールを前提に営業を展開していく。

当初は、業務用としてPOS端末向け、およびインターネットサーバー用に「Safety Linux」を出荷していく。また、他OSに対しても「セーフティユニット」を切り出して供給していく予定。

電机本舗=http://www.dnki.co.jp/