日本IBM、AMDの64ビットプロセッサを搭載したサーバー

日本IBM(大歳卓麻社長)は7月30日、AMDの64ビットプロセッサ「Opteron」 を搭載したサーバー「IBM eServer 325」を8月6日から販売開始すると発表し た。価格は39万8000円から。

従来スーパーコンピュータを利用していた大規模HPC(ハイ・パフォーマン ス・コンピューティング)や分散コンピューティング市場などを中心に売り込 む。来年には「Opteron」を搭載したワークステーション「IntelliStation」 も提供する予定。

親製品は、複数台のサーバーをまとめて、1つの強力な計算エンジンを構成 するクラスタ化を行うサーバー製品。多数のコンピュータ資源をネットワーク で連携させ、仮想的に1台の超高性能コンピュータとして利用する「グリッド ・コンピューティング」の基盤となる。コストパフォーマンスが高いことが大 きなメリットで、価格は「同等のパフォーマンスをもったインテルのItanium 搭載サーバーと比べて約3分の1」(日本IBM)だという。

日本IBMの橋本孝之・常務執行役員BP&システム製品事業担当は「当社には サーバーで4つの製品群があるが、新製品は5つ目のカテゴリの製品と考えても らっていい。同製品を柱にグリッド分野の事業を拡大させていく」と語った。

また、独立行政法人産業技術研究所が「IBM eServer 325」の導入を決定し たことも明らかにした。同サーバー1058台を中心に構築し、「世界最大のLinu xによるスーパーコンピュータ」(日本IBM)になるという。同システムは合計 2636プロセッサで構成され、約11テラフロップスの演算処理能力を発揮する。 来春に稼動する予定。

日本IBM=http://www.ibm.com/jp/
日本AMD=http://www.amd.com/jp-ja/