独SAP AGとシャープ、ザウルスを業務アプリの出力端末に
独SAP AGとシャープは7月3日、共同記者会見を行い、企業向けモバイルソリ
ューション事業でグローバルな提携に合意したと発表した。SAPが販売するモ
バイルアプリケーションの端末装置としてシャープのPDA「ザウルス」を利用
する。
今回の提携は、CRMなどの普及にともない、営業や保守サービス部門などで、 「モバイル環境下で業務アプリケーションを利用したい」とのニーズが高まっ ていることに対応するもの。
当面、Linux OSを搭載した「ザウルス SL-C760、SL-C750」にSAPの開発した モバイルセールス、モバイルサービスなどのアプリケーションを搭載、業務シ ステム上にある顧客や商品などのデータベースから、出先で必要なグラフデー タなどを取り込み、オフライン環境でも利用できるようにしていく。
へニング・カガーマンSAP AG会長兼CEOは、「ザウルスはLinuxをOSとしてお り、当社が採用しているJavaとの相性が良い。また、4インチのディスプレイ でありながら業務で必要なグラフなどがきちんと表示できる。まず、モバイル 機器の普及している日本でビジネスを立ち上げ、世界に展開していきたい」と 語った。