日本オラクル、ソフト製品をグローバル準拠の価格体系に変更

日本オラクル(新宅正明社長)は6月27日、米オラクル・コーポレーション の価格体系に準拠して、ソフトウェアの製品価格を8月1日から変更すると発表 した。

今回の価格変更は、中国を始めとする、グローバル規模で導入されるシステ ム案件が増加していることを受け、グローバルに適合したオラクル共通の価格 を適用することで、ソフトウェア製品を均一の価格で提供していくことが目的。

具体的には、新たな指名ユーザー「Named User Plus」を導入する。従来は、 コンピュータ間のデータの自動バッチ処理についても指名ユーザーとして登録 する必要があったが、「Named User Plus」では、これらが登録対象外となる。

また、従来、UNIXとWindows/Linuxで異なっていた指名ユーザー数を、「Or acle9i Database Enterprise Edition」では「25 Named User Plus」に、「Or acle9i Application Server」では「10 Named User Plus」に、それぞれ統一 する。

さらに、顧客のIT投資緩和を図るため、定価の差額を支払うことで、「Name d User Plus」から「Processor」ライセンスへのアップグレードを可能にする。 これによって、顧客は、システム開発段階では必要なユーザー数の「Named Us er Plus」ライセンスを購入し、本稼動時に「Processor」ライセンスへアップ グレードするという段階的な投資が可能となる。

「Oracle9i Database Standard Edition」のユーザー数単価については、従 来の3万2000円/指名ユーザーを3万7500円/Named User Plusとするほか、従 来、最少ユーザー数における価格が、Windows/Linux版は16万円/5指名ユー ザー、UNIX版で32万円/10指名ユーザーであったものを統一し、OSの区別なく 18万7500円/5 Named User Plusとした。

なお、01年に従来の価格体系で設けられた「追加実行ユーザー」の仕組みは、 7月末日をもって廃止する。

日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/