ジャスト、仕事のプロセスを知識化する統合ナレッジソリューションを発表
新製品は、同社がこれまで培ってきた知識活用技術を搭載し、従来の情報検 索、文書管理、EIP(Enterprise Information Portal)、グループウェアなど の領域を統合した、知識ベースの新しい業務プロセスの改革を提案するソリュ ーション。仕事のプロセスや手順を知識として処理し、これまで社内に埋もれ ていた実践モデル(プラクティス)の蓄積・共有を実現する。
浮川社長は「単に人間が使うだけではなく、知恵や工夫、成功事例などをシ ステムに盛り込み、企業の経営の側から成長戦略の策定、業務改善を行うこと ができる」とし、個人的な能力に依存していたナレッジマネジメントツールと の違いを強調した。
主な特徴は、(1)ダイナミックな情報の体系化(ダイナミックタキソノミー )、(2)情報の関係性(コンテキスト)構築によるプロセス・背景の把握、(3) 実践モデル(プラクティス)の共有と流通――など。
このほか、知識処理の仕組みをコンポーネント化することで、エンドユーザ ーの環境・ニーズに合わせて柔軟に構築できるようにした。今後同社は、ユー ザーに対してコンサルティングファームなどとともに業務改革を行ったり、ほ かのソリューションプロバイダとともにユーザーに最適なソリューションを新 製品を核に提案していく。
価格はユーザー単位となる、50シートあたり750万円から。「Red Hat Enter prise Linux AS」、「Windows 2000 Server」に対応。今後、「Turbolinux」 を始めとしたLinuxディストリビューションや「Solaris」にも対応する予定。
同社では、成長戦略に基づく事業革新を進めるユーザーをターゲットとして、 「ConceptBase」ユーザー1700社を中心に幅広い分野に提案していく。浮川社 長は「リストラなどを終えて、成長戦略をとり始めた企業をつかんでいきたい。 仕事が組織単位からプロジェクト単位になり、少数精鋭のメンバーが活躍する なか、そういったプロジェクトに対して、ITを使った提案の場を提供する」と 述べた。
なお、今後のR&Dの方向性については、(1)オープンな標準フォーマット、( 2)大学や研究機関、ユーザー会などの外部参加、(3)専門家のナレッジ取り込 み、(4)ユーザーと共同開発――などを推し進め、「ナレッジをテーマに顧客 の成長戦略を支えるベスト・ビジネスパートナー」への変革を目指す。
ジャストシステム=http://www.justsystem.co.jp/