NetIQ、システム管理ソリューション「AppManager」の新バージョン発表

NetIQ(市原裕行社長)は6月6日、Windowsなど複数のサーバープラットフォ ームにおけるアプリケーション管理を行うシステムの新バージョン「NetIQ Ap pManager Suite 5.0J」を8月25日から出荷開始すると発表した。

「AppManager」は、Windows、UNIX、Linuxベースの分散システム、アプリケ ーション、サーバーのインフラを管理、診断、分析することで、システムの性 能と可用性を向上させる製品。物理的なハードウェアからOS、Microsoft Exch ange、SQL Server、Apache Web Server、BEA WebLogic Server、Lotus Domino、 Oracle、SAP R/3などを1つの統合コンソールで管理できるのが特徴。

今回の新バージョンでは、(1)Windows Server 2003でのサーティフィケーシ ョンを取得、(2)リモートサーバーを迅速に調査・診断する「AppManager Diag nostic Console」(診断コンソール)の新搭載、(3)Webインフラを中心とした UNIXアプリケーション監視のラインアップ拡充、(4)レスポンス監視の強化― ―を図っている。

「AppManager Diagnostic Console」は、これまで「AppManager」が障害検 知の範囲までだったところを、解決段階まで踏み込むツールとしてダウンタイ ムを最小化し、リアルタイムでのリモート操作を可能にする独立動作のソフト ウェア。エージェントは不要で、Windowsマシンに対応する。

また、UNIXアプリケーションの監視については、今回からSolaris、Red Hat、 HP-UX、AIXのApacheやIBM WebSphere(Solaris、AIX)、Oracle(Solaris、HP )などが対応可能となった。さらに「AppManager Response Time モジュール 」を拡充することで、Webページの一連の動作を記憶、自動実行したり、パラ メータ指定のURLチェック、障害切り分けなどを可能にした。

価格は、「Diagnostic Console」が1インストールあたり25万円など。今月9 日からベータ版をリリースし、出荷までの間にセールストレーニングや技術者 トレーニングを開催する予定。

今後も、同社はUNIX/Linuxアプリケーションサポートの拡充を図るととも に、製品の国際化を図るためローカル言語への翻訳を行い、将来的には1つの 「AppManager」コンソールで言語混在環境をサポートしていきたい考え。

NetIQ=http://www.netiq.co.jp/