米Novell、SCOへの公開書簡「SCOはUNIXの知的財産権を有しない」

スラドより: 米Novellは5月28日、 米SCO Groupの2003年Q2決算発表当日というタイミングに合わせる形で、 SCOが所有を主張していたUNIXの特許権および著作権が、未だに Novellの所有であることを発表した。

Novellはプレスリリースにて、SCOはUNIX System Vの特許および著作権を 保有しておらず、SCOに対してUNIXのどの部分のコードがLinuxにコピー されたかを明らかにすることを要求し、さらに 一連のSCOの行動によって損害を受けたLinuxユーザ、開発者、ならび企業に対して 補償を求める法的措置も辞さないことを明らかにした。

このNovellの行動を受け、SCOはIBMとの訴訟に対しては 特許および著作権ではなく 契約で争うということを明らかにしている。

UNIXの所有者は、AT&T、UNIX System Laboratories、Novell、 Santa Cruz Operation、Caldera International(現在のSCO)と移ってきたが、 Novell時代に商標やUNIXに対する幾つかの権利がOpen Groupに譲渡されるなど、 権限の希薄化が進んでいることは一部で指摘されていた。

同日、 速報で示されていた数字とほぼ同じ2003年Q2決算の発表をSCOは行ったが、 黒字を計上したにも関わらずこのNovellの発表により、9ドル前後だった 株価が6ドル前後にまで暴落した。