テキサス州「オープンソース法案」公聴会の陳述メモ

テキサス州は今週、オープンソース法案SB 1579に関する公聴会を開いた。テキサス州の議員たちは、オレゴン州の法案で公聴会に出席した委員たちより少しは気骨がある。以下に示すのは、法案の提出者であるJohn Carona上院議員(共和党/ダラス出身)と、Business Software Alliance(BSA)のMario Correa氏(我々の法案に反対する意見陳述を行うためにオレゴン州にもやってきた)との間で交わされたやりとりである。

意見陳述の中で、Correa氏が修正案(テキサス州はこれを「代替案」と呼んでいる)で削除された法案の部分に異議を唱えて委員会の時間を無駄遣いしていると、Carona上院議員が次のように彼の話に割って入った。

Correa: 申し上げたように、本質的にこの法案では、さらなる検討、評価、および事実上の促進を行うために、特定の開発形態だけを選り分けています。また、これまで何人かの方が陳述されていたように、私もこれらの問題を検討することはきわめて前向きなことかもしれないが、それはこの法案の目的ではないと考えています。

目的は、特定のソフトウェア開発モデルによるコスト削減を前提とすることにあります。むろん、ときにはオープンソース・ソフトウェアでコストを削減できる場合もありますが、できない場合もあります。意見陳述にあったように、ソフトウェアのコストの大半を占めるのは、維持、保守、およびトレーニングにかかるコストです。取得時の実際の初期コストではありません。

ですから、最初にソフトウェアを無料で取得しても、長期的に見れば、そのソフトウェアのコストが低くなるわけではありません。そして、情報資源局の職員たちはそのとこも、自分たちの目の前で起きるほかの多くの情報テクノロジの問題も承知しています。だからこそ、彼らは現在、自分たちに納得のいく種類のソフトウェアを調達し、自分たちの資産という観点で意味があると思える種類の調査を実施する能力を持っているのです。この法案が彼らに、現在持ち合わせていない能力を与えるとは思えず、むしろ1つのモデルを優遇しようとしているように思えます。また…

[Carona上院議員が議長に合図する]

議長: Carona上院議員?

Carona: Correaさん、あなたはこの委員会代替案の5行を読まれましたか?

Correa: はい、そのつもりです。実際…

Carona: ここには、「プロプライエタリなソフトウェアに加えてオープンソース・ソフトウェア製品を取得すべきかどうかを判断するうえで、州の機関が検討しなければならない情報に関するガイドラインを公布する」としか書かれていないことはご存知ですよね。それで、あなたは何に脅威を感じておられるのですか?

Correa: ええと、私の知るところでは、上院議員、あなたは最新版の法案で以前の一節を削除されましたね。以前の一節には、報告書には局の推薦が含まれていなければならないという要件があり、それは事実上…

Carona: それはもはや…

Correa: もはやなくなっている… おっしゃるとおりです。しかし、私が言おうとしているのは、本質的にあなたが行ったのは、既に検討中のものや、州が既に着手したものはないという前提で、さらなる調査のために特定のソフトウェアの開発を選り分けることだということです。我々の業界が神経をとがらせているのは、あなたが何か特定の種類を検討することではなく、むしろコスト削減や、さらに言うならコスト削減でない前提の下に1つを選択することです。

Carona: では、もう一度文面をお読みください。我々は既に、プロプライエタリなソフトウェアが今後も存在し、購入の対象になることを前提としています。これは単に、ほかの代替品も検討しませんか、と言っているにすぎません。つまり具体的には…

私には… もう一度言いますが、私にはなぜみなさんがこれにそれほど脅威を感じているのかわかりません。しかし、Microsoft社を代表してこの部屋におられるロビイストや、各プロプライエタリ・ソフトウェア会社を代表してここにおられるみなさんを注意深く観察すると――現実に目を向けましょう、大金を持っているのはオープンソースではなくプロプライエタリの方ですから――なぜみなさんがこの文面にそれほど脅威を感じるかについては、かなり明白です。ここで断言しておきます。この法案は無害ですが、次の会期では、私は改革に乗り出すつもりです。

Correa: ありがとうございます。

Carona: ほかに何か陳述することはありますが、Correaさん?

Correa: あー、いえ、以上です。

Carona: 本日はおいでいただきありがとうございました。

これで、テキサス州議会でのBSAのたわごとは終わった。テキサス州人に関する私の評価は大いに上がった。この公聴会の録音は、http://www.Senate.state.tx.us/ram/archive/2003/may/050803StAffpm.ramで聞くことができる。

このやりとりは、録音開始から約1時間28分後に交わされている。

Ken Barberは、オレゴン州オープンソース法案の原案作成者で、強力なロビー活動を展開してきた。しかし、彼の精力的な活動にもかかわらず、この法案は(今年は)成立しない見込みである。

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