MS Office 2000のライセンス認証バグにもの申す!

過日、The Registerサイトに、Microsoft Office 2000のライセンス認証が突如として要求されるというバグに関する記事(タイトルは Office 2000 SR-1 registration bug strikes corporates )が掲載された。まもなく Microsoft からバグフィックスが提供されるとのことで、それまでの回避策も示されていたが、NewsForgeはよりシンプルでより根本的な解決方法を考えてみた。ご笑覧いただきたい。
The Registerの記事によれば、このバグの影響を受けるのは、ボリュームライセンスを購入してOffice 2000を使用しているユーザだけであり、ライセンス認証を求められたらそのつど[後で通知する]をクリックすることで継続使用できる。しかし、The Registerも指摘しているように、この手はいつまでも通用するわけではない。
[後で通知する]をクリックしてOfficeを継続使用できるのは50回までだ。Office SR-1からはユーザによる海賊行為に対抗すべく、ライセンス認証ウィザードが導入されている。「操作が簡単で控えめでしかもプライバシーを侵害しない」という触れ込みのこのウィザードは、製品を登録して8桁のアクティベーションコードをMicrosoftから入手するよう要求してくる。この要求は50回までは無視できるが、それ以降は登録しなければOfficeアプリケーションは使用できない。

悪いことはまだある。51回目以降、Office SR-1 を起動しようとすると、こともあろうにライセンス認証ウィザードが終了してしまうのだ。Microsoftもこの問題の存在は認識しており、すでに解決策を発表している。しかし、その手順は23ステップもあり、途中、レジストリの編集という禁断の作業も含まれている。そしてなんと、Microsoftはレジストリエディタの使用結果については、ユーザの自己責任だと決めつけているのだ。
なんとバカげたことを…。私たちが考えた解決策はこれよりシンプルで簡単だと断言できる。

OpenOffice.org をダウンロードしてインストールしよう!

面倒なライセンス認証は必要ない。しかも無料だ。ライセンス契約書を持っていなくても BSA にとやかく言われる筋合いはない。

[後で通知する]を50回選択するとウィザードが終了する──そんなタイトルが付きそうな上記の問題を解決したいのであれば、Microsoft の 23ステップの解決策 を実行する必要はない。OpenOfficeをインストールする方がはるかに簡単だと個人的経験から言える。

事実、これまでOpenOfficeを50回以上再起動してきたが、この種の問題に悩まされたことは一度もない。

どうしてもソフトウェアにお金を使わなければならないという特殊な事情があるのであれば、OpenOfficeの有料版 StarOffice を選ぶのもよいだろう。StarOfficeにはさまざまな機能が追加されており、それに対して多くのユーザが喜んでライセンス料金を支払っている(SOHOユーザ向けは75ドル、ボリュームライセンスは1ユーザ当たり25ドルと低額。なお、学生/教職員向けは無料)。

私たちもStarOfficeを複数台のコンピュータにインストールしているが、名前や住所、その他諸々を入力するのが面倒くさいので、つ、つい、[already registered(登録済み)]または[register later(後で登録)]をクリックして済ませている。しかし、それでライセンス認証の問題が発生したことはただの一度もない。

編集後記: MS Officeのライセンス認証バグから逃れるための上記の解決策を思いついたのは私たちだけではない。 Slashdot サイト でも読者に対して同様の解決策が紹介されている。