ホームユーザー向けLinuxディストリビューション「Solus 4」リリース
LinuxディストリビューションSolusを開発するSolus Projectは3月17日、最新版「Solus 4」(開発コード「Fortitude」)を公開した。Linuxカーネル4.20を土台とすることでハードウェアのサポートが拡大し、デスクトップ体験の「Budgie」も大きく改善されている。
Solusはホームコンピュータ向けのLinuxディストリビューション。最新の環境向けには独自のデスクトップ環境「Budgie」またはGNOMEを、ローエンド向けにはMATEを提供し、FirefoxやThunderbird、Rhythmboxなど家庭での利用に必要なWebブラウザ、生産性ツール、マルチメディアソフトウェアを備え、Software Centerで一括管理できる。
Solus 4は2017年8月に公開されたバージョン3に続く最新版。
Linuxカーネルは4.20.16を土台とした。これによってAMD PicassoとRaven2 APUsなどの新しいハードウェアのサポートを実現した。ハードウェアではIntel Coffee LakeとIce Lakeのサポートも改善したほか、タッチパッドのサポートも拡大した。
Budgieがバージョン10.5と新しくなった。Plata (Noir)GTK Themeも含む。Budgie Menuを強化し、ノンコンパクトモードでアプリケーションが複数回表示されないなど簡素化を図った。
新たにCaffeine Modeアプレットを導入、システムが自動でサスペンド/ロックされないモードで、タイマーを利用してCaffeine Modeを自動オフにすることもできる。IconTasklistアプレットも、アプリケーションの検出やグループ化などを大幅に改善した。
このほか、通知、カレンダー、カスタマイズ、スタイルなどでも強化が加わっている。
デフォルトのアプリケーション側ではFirefoxがバージョン65.0.1に、Thunderbirdが60.5.2に、LibreOfficeが6.2.1.2に、Rhythmboxが3.4.3にアップグレードされた。GNOME EditionはGNOME MPV 0.16をサポート、MATE EditionはVLC 3.0.6をサポートする。
Souls 4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Solus
https://getsol.us/home/