6系初のメンテナンスアップデート「NetBSD 6.1」リリース
The NetBSD Projectは5月18日、「NetBSD 6.1」をリリースした。バグ修正に加え、パケットフィルタ機能の強化などが加わっている。
NetBSDは4.3BSDから派生したUNIX系OSで、高速、安全性、高い移植性などを特徴とする。
NetBSD 6.1は2012年10月に登場した6系の初のメンテナンスアップデート(フィーチャーアップデート)となる。6.0.1、6.0.2ですでに修正されているものを含むセキュリティ関連のバグを修正した。ネットワーク関連では、パケットフィルタNetBSD Packet Filter(NPF)を強化し、バグの修正のほかネットワークスタックのチェックサム対応を改善した。設定構文が一部変更されているため、ユーザーに対し確認を推奨している。
プラットフォームではARMでRaspberry Pi対応強化をはじめ、DCache Streaming Switchの有効化など多数の強化が加わった。x86では、and64でのDTraceの対応などが変更点となる。
ユーザーランドではOpenSSLで複数のバグを修正、Postfixもバージョン2.8.13にアップデートされた。Cairoのグラフィック関連の不具合を修正し、シェルスクリプトのロック機能を提供するflockも加わっている。
NetBSD 6.1のソースコードおよびバイナリは各種ミラーサイトより入手できる。
The NetBSD Project
http://www.netbsd.org/