楽天、Rubyベースの大規模分散処理基盤ソフト「ROMA」をオープンソースで公開
楽天は2009年10月24日、独自開発の大規模分散処理ソフトウェア「ROMA(Rakuten On-Memory Architecture)」をオープンソースソフトとして公開した。ソースコードはGitHub上のGitリポジトリからダウンロードできる。ライセンスはGPL3を採用した。
ROMAは、複数のサーバ(ノード)を仮想的に1つのデータストアとして扱う「分散キー・バリュー型データストア」(分散KVS)を呼ばれるソフト。ノード間をP2Pで自律的に稼働させるのが特徴で、稼働中のノード追加や、障害が発生したノードの切り離しが可能。高速処理と高い耐障害性を併せ持つという。
Ruby開発者で楽天技術研究所フェローのまつもとゆきひろ氏との共同研究の成果の一つ。Rubyの拡張ライブラリとして実装した。同社は、高速動作が求められる「楽天トラベル」の閲覧履歴機能で、ROMAを運用している。
ROMAダウンロード
http://github.com/roma/roma/tree
ROMA
http://code.google.com/p/roma-prj/
楽天技術研究所
http://rit.rakuten.co.jp/