ミニマルなCライブラリのサブセット「Klibc 2.0.5」リリース
ミニマルなCライブラリサブセット「Klibc」開発チームが1月19日、最新版「Klibc 2.0.5」を公開した。
Klibcは標準Cライブラリのサブセットで、当初Linuxの起動プロセスで使われることを目的に作成された。正確さ、小規模でミニマルな設計を特徴とする。
Klibc 2.0.5は2012年に登場した2系の最新版。Klibc 2.0.4は2014年に公開されており、4年半ぶりの最新版登場となった。ビルドおよびインストール関連の強化が行われたほか、実行ファイルを再配置不可としたことで位置独立コード(PIE)が不要になったため、PIEコードは無効となった。
RISC-V(RV64)ポートが加わったいっぽうで、Linux 4.17で対象外となったm32rポートのサポートが外れた。x86_64ではld max-page-sizeオプションを縮小するなどの強化が加わった。
このほかにも多数の細かな強化が加わっている。