米Microsoft、機械学習フレームワーク「ML.NET 0.4」を公開
米Microsoftは8月7日、.NETベースの機械学習フレームワーク「ML.NET 0.4」を発表した。
ML.NETはMicrosoftが5月に発表したオープンソースの機械学習フレームワーク。元々はMicrosoft Researchで開発された技術で、Windows、Bing、Azureなどのプロダクトグループで利用されていた。.NET開発者はこれを利用して機械学習向けのモデルを構築し、カスタムアプリケーションで利用できる。
7月に公開されたバージョン0.3に続いて公開されたML.NET 0.4では、単語をベクトルにマッピングする技術である「Word Embedding」を使って事前学習させたモデルをパイプラインで利用できるようにする「Word Embedding Transform」を導入した。ビジュアル化やモデルのトレーニングに利用でき、自然言語処理(NLP)シナリオを強化できるという。
確率的最急降下法アルゴリズム(SGD)を並列実行できる「SymSGD」も導入された。シーケンシャルなSGDと同等の精度を持ちながら、複数のコア上で高速に動き拡張性にもすぐれるとしている。
F# APIを改善し、プロパティベースの行クラスを使うことができるようになった。ML.NETの機械学習サンプルリポジトリも新しくなった。そのほか、バグも多数修正されている。
ML.NET 0.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。64ビットの.NET Coreが利用できるWindows、macOS、Linuxで動作する。
ML.NET
https://dot.net/ml