ユーザーインターフェイスを刷新した「Firefox 89」が公開
Mozillaは6月1日、オープンソースのWebブラウザ最新版となる「Firefox 89」を公開した。ユーザーインターフェイスの大幅な改造などが加わっている。
Firefox 89は4月に公開されたバージョン88に続く最新版。Mozillaでは中核となるユーザー体験の再設計を進めており、バージョン89ではツールバーあまり使われていないアイテムを削除して重要なアイテムのナビゲーションに集中できるようになった。メニューのコンテンツも、ユーザーの使用パターンに応じて表示を調整するようになった。ラベルも新しくなった。
プロンプトも新しくなり、情報バー、パネル、モーダルのデザインがクリーンになり、わかりやすくなった。タブも改善が加わっている。アラートやメッセージの数も削減され、ビジュアルも統一感を持たせた。プライバシー保護関連も強化した。プライベートブラウジングモードのプライバシー保護として、バージョン86で導入したWebサイトをまたいだブラウジングの追跡を防ぐTotal Cookie Protectionを強化した。
macOS向けでは、コンテンツメニューがネイティブとなりダークモードをサポートした。また、ページの終わりまでスクロールすると終わりになったことを知らせるバウンシングアニメーションが加わった。スマートズームもサポートし、トラックパッド上を2本指でダブルタップするか指1本でMagic Mouseをタップするとズームできる。Web Formコントロールのノンネイティブ実装を導入した。モダンなデザインでページの読み込み性能も改善できるという。スクリーンショット機能へのアクセスも改善した。開発者向けではEvent Timing APIがデフォルトで有効となった。JavaScriptでは、トップレベルのawaitがデフォルトで有効となった。CSSではforced-colors、それにascent-override、descent-override、line-gap-override @font-faceなどの表現が実装された。
このほかにも多数の細かな強化が加わっている。