GitHubのNat Friedman氏がCEO職を退任、新CEOはCPOに

 GitHub(米Microsoft傘下)のCEOを務めるNat Friedman氏は11月3日、CEO職を退くことを発表した。次期CEOには、現在最高製品責任者を務めるThomas Dohmke氏が就任する。CEO交代は11月15日に有効となり、Friedman氏は名誉会長に就く。

 Friedman氏はMiguel de Icaza氏とともにXimianを創業、その後Novellに買収されたことを受けNovell下に入った。2011年には再びde Icaza氏とXamarinを共同創業、「Mono」プロジェクトなどを展開した。Microsoftが2016年にMicrosoftに買収したことで、Friedman氏もMicrosoftに入る。2018年にMicrosoftがGitHubを買収したのと同時に、GitHubの共同創業者兼CEOのChris Wanstrath氏に代わってGitHubのCEOに就任した。それ以来、GitHubの事業を毎年前年比で成長させた。

 Friedman氏は今回、「次のアドベンチャーに向けてGitHubのCEOを退任する」と発表、自身が就任する名誉会長(Chairman Emeritus)については「ラテン語が入った肩書きを持ちたいという長年の野心が叶う」とコメントしている。

 Friedman氏に代わってCEOに就任するDohmke氏は、MicrosoftのGitHub買収に伴い戦略プログラム担当バイスプレジデントとしてGitHubに加わり、現在は最高製品責任者を務める。CEO就任後は、Microsoftの開発者部門のプレジデントに就任したJulia Liuson氏にレポートする。なお、Friedman氏はGitHubのCEOとして、MicrosoftのクラウドとAI部門エグゼクティブ バイスプレジデントのScott Guthrie氏にレポートしていた。

 Friedman氏によると、現在7300万人以上の開発者がGitHubでソフトウェアを構築しており、Fortune 100の84%が顧客という。自身の任期中、「GitHubはコードを保存して共有する場所から開発者のプラットフォームに進化を遂げた」とし、CIサービスの「GitHub Actions」をはじめ、クラウド開発環境の「Cpdespaces」やAIプログラミング「Copilot」などのローンチを振り返っている。

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