ダイキン工業とサン、グリッドコンピューティングの推進で協業
ダイキン工業(岡野幸義社長)とサン・マイクロシステムズ(サン、末次朝彦社長)は9月27日、グリッドコンピューティングの価値向上と推進に向けて協業すると発表した。協業開始にあたり、ダイキン工業はサンのグリッド環境構築/運用ソフト「Sun N1 Grid Engine」を10月2日から販売する。
今回の協業で、ダイキン工業の稼動監視ツールや最適化支援ツール、ジョブ投入・監視ツールと「Sun N1 Grid Engine」との連携を強化し、より付加価値の高いグリッドコンピューティングシステムの提供を可能にする。さらに、ダイキン工業がコンサルティングやシステム構築を行った際に把握したユーザーの要望をサンにフィードバックすることで、「Sun N1 Grid Engine」の機能・性能の改善を図る。また、両社が共同でグリッドコンピューティングについての各種プロモーション活動や顧客に対する提案を行うことで、市場の活性化と顧客基盤の拡大を目指す。
グリッドコンピューティングは、1台1台の性能は低くても、多数のコンピュータを仮想的に統合することで、高速に大量の処理を実現する手法として注目を集めているが、現状では多数のコンピュータにジョブを分散し並列処理をさせるだけの初歩的なレベルに留まっている。一方で、単純な分散並列処理による性能向上は困難になっており、グリッドを構成する多様なジョブやハードウェアを最適化し、業務の変化に合わせて維持更新できるシステムが求められているという。
両社では、こうしたニーズに応えるとともに、運用プロセスのシステム化などにより、グリッドコンピューティングの価値を向上させ、国内におけるグリッドコンピューティングの推進を図る。
ダイキン工業=http://www.comtec.daikin.co.jp/
サン・マイクロシステムズ=http://jp.sun.com/
提供:BCN