GMOグローバルサイン、量子コンピューター時代に対応した「PQC(耐量子計算機暗号)」対応テスト用電子証明書の発行を開始【GMOグローバルサイン】

未来の量子攻撃に備え、電子証明書で企業の安全性を強化

 GMOインターネットグループのGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の連結企業群で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサイン株式会社(代表取締役社長:中條 一郎 以下、GMOグローバルサイン)は、2025年7月4日より、次世代セキュリティ技術として注目される「耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography:PQC)」に対応したテスト用電子証明書の発行を開始しました。
 本取り組みは、NIST(米国標準技術研究所)が主導するポスト量子暗号の標準化動向に基づき、将来的な量子コンピューターの実用化に伴い生じる従来の暗号化技術の脆弱化リスクに対応するものです。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136/4915/136-4915-3478b8b5e3b40ac4785bba927e28c731-1920×1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

【背景と目的】
 近年、Google社やIBM社をはじめとしたグローバルテック企業、さらには中国を含む各国政府が量子コンピューターの開発に巨額の投資を行っており、従来のコンピューターでは数千年かかる計算を、わずか数分で処理できる「量子超越性」の実証も相次いでいます。これにより、現在インターネットや業務システムで広く利用されているRSAやECCなどの公開鍵暗号は、量子コンピューターによって数年以内に破られる可能性が現実味を帯びてきました。
 このような背景のもと、GMOグローバルサインは、次世代の安全基盤構築を見据え、量子コンピューターでも解読が困難な「耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography:PQC)」に対応したテスト用電子証明書の発行を開始します。この取り組みは、官公庁や金融、製造、医療など機密性の高いデータを扱う分野を中心に、将来的なセキュリティ脅威への備えを支援します。

【提供内容】
[表: https://prtimes.jp/data/corp/136/table/4915_1_1ab14b0579a27b35496bfd967fe1b0a9.jpg?v=202507040347 ]
・PQC対応のML-DSA(※1)署名アルゴリズムを用いた階層モデルのプライベートCAにより証明書を発行
・ACMEには対応しておりません。
・失効情報のサポートはCRLのみとなります。
(※1)ML-DSAは多変数方程式と格子暗号を基にした耐量子電子署名方式で、量子時代に対応する安全な暗号技術として注目されています。

【今後の展望】
 GMOグローバルサインは、将来的にPQC対応電子証明書の正式提供を目指し、量子時代の電子認証インフラを構築していきます。さらに、国際的な標準化団体との連携を通じて、グローバルなPQC対応の推進にも貢献してまいります。

テスト証明書に関するお問い合わせはこちら
https://jp.globalsign.com/pqc

【GMOグローバルサインとは】
 GMOグローバルサインは、電子認証サービスが登場し始めた1996年にベルギーでサービスを開始し、ヨーロッパで初めてWebTrustを取得した信頼性の高い認証局です。2006年よりGMOインターネットグループに参画し、政府・大企業レベルのセキュリティ技術を日本および世界に提供しています。
現在は日本国内における電子証明書シェアNo.1(※2)を誇り、東京を本拠にグローバル11拠点体制で展開。2024年時点での電子証明書累計発行数は3,800万枚を超え、総務大臣認定のタイムスタンプサービスや、VMC証明書によるブランド保護など多様な信頼サービスを展開しています。
 また、オンライン本人確認のeKYC、マイナンバーカード対応の公的個人認証サービス、ID/パスワード管理のIDaaS「GMOトラスト・ログイン」なども提供し、安心・便利なデジタル社会の基盤を支えています。
 グローバルな業界標準策定にも積極的に参画しており、『CABF(CA/Browser Forum)』(※3)『Anti-Phishing Working Group』『クラウド署名コンソーシアム』、さらにデジタルコンテンツの真正性と透明性を推進する「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」にも加盟。国際的なセキュリティと信頼性の向上に貢献し、電子証明書と電子署名分野のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
(※2)2025年5月時点 英Netcraft社「SSL Survey by Hosting Country」有償SSL認証局ルート別
(※3)電子認証事業者及びブラウザベンダを主な構成メンバーとする、電子証明書サービスをとりまく課題解決についての議論や業界ガイドライン作りを行っている世界レベルのボランティアフォーラム

以上
【サービスに関するお問い合わせ先】
● GMOグローバルサイン株式会社
 マーケティング部 坂井
 TEL:03-4545-2308
 E-mail:support-jp@globalsign.com

【 GMOグローバルサイン株式会社】(URL:https://jp.globalsign.com/
会社名  GMOグローバルサイン株式会社
所在地  東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号 渋谷フクラス
代表者  代表取締役社長 中條 一郎
事業内容 ■情報セキュリティ及び電子認証業務事業
資本金  3億5,664万円

【 GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社】(URL:https://www.gmogshd.com/
会社名  GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
     (東証プライム市場 証券コード:3788)
所在地  東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者  代表取締役社長 青山 満
事業内容 ■電子認証・印鑑事業  
     ■クラウドインフラ事業
     ■DX事業
資本金  9億1,690万円

【GMOインターネットグループ株式会社】(URL:https://www.group.gmo/
会社名 GMOインターネットグループ株式会社 (東証プライム市場 証券コード:9449)
所在地  東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者  代表取締役グループ代表 熊谷 正寿
事業内容 持株会社(グループ経営機能)
     ■グループの事業内容
     インターネットインフラ事業
     インターネットセキュリティ事業
     インターネット広告事業
     インターネット金融事業
     暗号資産事業
資本金  50億円

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提供元: PR TIMES