【Wrap Up】Snowflake、Snowflake Summit 2025国内向け説明会を開催

AIデータクラウドを提供するSnowflake合同会社(所在地:東京都中央区、社長執行役員:東條 英俊、以下Snowflake)は2025年6月27日、米国サンフランシスコで開催された「Snowflake Summit 2025」(6月2日~5日)の国内報道機関向けオンライン説明会を開催しました。本説明会では、Snowflake合同会社執行役員 ソリューションエンジニアリング統括本部長の井口和弘が登壇し、Summitでの新発表やアップデートについて解説しました。

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冒頭、井口はエンタープライズデータアーキテクチャの進化について解説。「データの相互運用性」「AIを活用したデータ活用」という2つの変革について触れ、「企業でAIをより加速していくためには統合されたデータ基盤が必要であり、また、データをより活用していくためにはAIの活用は必須。シンプルで統合されたセキュアなクラウドデータ基盤とAIが融合することによって、よりお客様のデータ活用が進んでいく」と強調しました。

Snowflake Summit 2025では、「プラットフォーム」「データエンジニアリング」「アナリティクス」「AI」「アプリケーション&コラボレーション」の5つの軸で新機能やアップデートが発表されました。

プラットフォームについては、Snowflakeのコンピュートエンジンの進化として、アダプティブコンピュートとスタンダードウェアハウス第2世代が発表されました。アダプティブコンピュートは、ユーザーがコンピュートエンジンのサイズを意識せず、クエリの重さに応じて最適なコンピュートエンジンを自動選択、実行することができます。第2世代のスタンダードウェアハウスではDelete/Update/Mergeの機能に関して最大で4倍もの性能向上を実現しており、井口は「創業時から取り組んでいるコンピュートエンジンについてもイノベーションを創業以来引き続き継続している」と説明しました。

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データエンジニアリング分野に関しては、「Snowflake Openflow」が発表されました。これにより、データ取り込みから変換処理までをSnowflakeプラットフォーム内で実行できるようになりました。井口は、企業のAI活用に欠かせないデータを簡単に取り込めるOpenflowについて、「Snowflakeは企業内に点在しているあらゆるデータを取り込めるような機能に注力している」と述べました。

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続いて、AI機能に関する発表として、Snowflakeに蓄積された構造化データおよび非構造化データを自然言語で検索できるエージェンティックAI「Snowflake Intelligence」について説明。Snowflake Intelligenceは、質問者の意図を自動で判断し、構造化データに対してはSQLを自動生成して実行する「テキスト to SQL」機能、非構造化データに対してはRAG(Retrieval Augmented Generation)を用いた検索を行います。井口は、Snowflake Intelligenceのデモンストレーションも披露し、「Snowflake Openflowで簡単に取り込んだデータをSnowflake Intelligenceで検索抽出できるようになることがポイント」と、その利便性を強調しました。

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【Snowflake Summit 2025の発表について】
Snowflake、より高速で効率的なウェアハウスおよびAI駆動のデータガバナンスを実現する新たなコンピュートのイノベーションを発表:最新データインフラストラクチャの基準を引き上げ、より高速なパフォーマンス、利便性の向上、より高いコストパフォーマンスを提供するコンピューティング技術革新の次なる進化を発表しました。これに含まれるのは、Snowflakeの仮想スタンダードウェアハウスに次世代のハードウェアを追加し分析性能を2.1倍¹ 高速化した改良版、スタンダードウェアハウス – 第2世代 (Gen2)(現在GA中)です。さらに、Snowflake アダプティブコンピュート(現在プライベートプレビュー中)も発表しました。これは自動的なリソースのサイズ調整と共有により効率を最大化し、リソース管理負荷を軽減する、新たなコンピュートサービスです。アダプティブコンピュートを使って構築されるウェアハウスであるアダプティブウェアハウスは、コストの上昇なくパフォーマンスを高速化し、ひいてはAI時代におけるデータ管理のあり方を刷新します。

1 Snowflakeの性能向上は2024年5月3日(Standard Warehouseを使用)および2025年5月2日(Gen2を使用)に測定されたベンチマーク結果に基づいています。

Snowflake Openflow、データの完全な相互運用性を確保し、 AIイノベーションを加速するデータ移動を可能に:Snowflakeはデータ移動に変革をもたらすSnowflake Openflowを発表しました。これはマルチモーダルのデータ取り込みサービスで、ユーザーは実質的にあらゆるデータソースへの容易な接続を実現し、あらゆるデータアーキテクチャから価値を引き出すことができます。Snowflake Openflowは、データの統合や相互運用性に対するSnowflakeの取り組みを示すものであり、あらかじめ構築された拡張可能なコネクタを活用することで、世界中の数千社にのぼる顧客が、自社のエンタープライズデータエコシステム全体を、Snowflake上でAIモデル、アプリケーション、データエージェントと直接連携させることが可能になります。Snowflake Openflowは、断片化されたデータスタックと、データチームが取り込み作業に費やしてきた膨大な手作業を排除し、データ移動をシームレスにします。

Snowflakeマーケットプレイスで、ニュース、調査、市場データを提供する主要企業の AI対応データと、エージェント型製品を提供開始Snowflakeマーケットプレイス上でエンタープライズ全体でのエージェント型AI(Agentic AI)の導入を加速する新たな製品群を発表しました。Snowflakeマーケットプレイスで提供するCortex Knowledge Extensions(近日中にGA開始)により、企業はサードパーティプロバイダーが所有する非構造化データを活用してAIアプリやエージェントを強化することが可能となり、プロバイダーはその知的財産を保護し、適切な出典表示を確保することができます。例えば、The Associated Pressから厳選されたビジネス記事やコンテンツにより、AIシステムから得られる結果の有用性をさらに向上させることができます。USA TODAYおよびUSA TODAY Networkからのリアルタイムのニュースやコンテンツをはじめ、CB Insights、Packt、Stack Overflowなどのサードパーティが提供するコンテンツもCortex Knowledge Extensionsを通じて利用できます。

Snowflake、AI時代に向けた分析基盤を刷新 – Cortex AISQLとSnowConvert AIを発表:SnowflakeのエンタープライズグレードのAI機能群であるSnowflake Cortex AIを拡張する主要な新機能を発表しました。これにより世界中の組織が、現代のAI環境に合わせてデータアナリティクスの刷新を実現します。Snowflakeは、レガシープラットフォームからSnowflakeへの移行を加速するエージェント型自動化ソリューションの「SnowConvert AI」を発表します。SnowConvert AIによりデータプロフェッショナルは、より迅速に、よりコスト効率よく、より少ない手作業でデータインフラストラクチャを刷新することができます。Snowflakeへのデータ移行が完了すると、Cortex AISQL(現在パブリックプレビュー中)が生成AIを顧客のクエリに直接組み込み、マルチモーダルデータ全体からインサイトを抽出し、クラス最高のパフォーマンスとコスト効率を確保しながら、SQLとAIを使用して柔軟なパイプラインを構築できるようにします。

Snowflake IntelligenceとData Science Agent、エンタープライズAI/MLにおける 次世代データエージェントの可能性:エンタープライズデータとビジネスアクションの間のギャップを埋める、新たなエージェントAIの革新を発表しました。これにより、AIおよび機械学習(ML)のワークフローを技術系・非技術者を問わず、誰にとっても「簡単に」「つながり」「信頼できる」ものとなります。

Snowflakeについて
Snowflakeは、シンプルかつ効率的で信頼性の高いエンタープライズAIを実現します。SnowflakeのAIデータクラウドは、世界最大規模の数百の企業を含む世界中の数多くのお客様に利用されており、データ共有、AIによるビジネスの強化に貢献しています。これからは、エンタープライズAIの時代です。詳しくは、snowflake.com/ja/(ニューヨーク証券取引所:SNOW)をご覧ください。

リリース詳細
提供元: PR TIMES