リテルヒューズ、SiC MOSFETゲート保護向けに業界初の非対称 TVS ダイオードシリーズを発表

持続可能で接続性の高い、より安全な世界の実現のための工業技術を創造する企業、リテルヒューズ・インク(本社:米国イリノイ州シカゴ市、NASDAQ:LFUS)の日本法人であるLittelfuseジャパン合同会社(本社:東京都港区)は、シリコンカーバイド(SiC)MOSFETゲートを過電圧事象から保護することを目的に設計された、市場初の非対称TVSソリューションとなる、「SMFA非対称シリーズ」表面実装TVSダイオードを11月上旬より発売します。従来のシリコンMOSFETやIGBTと比較して、より高速なスイッチング性能と優れた効率性を持つSiC MOSFETの普及により、強力なゲート保護のニーズがますます高まっています。「SMFA非対称シリーズ」は、回路の信頼性を向上させると同時に設計の簡素化を実現する革新的な単一コンポーネントソリューションです。
製品紹介:https://players.brightcove.net/1799386164001/default_default/index.html?videoId=6361775655112

「SMFA非対称シリーズ」は、SiC MOSFET特有のゲート保護要件に特化して設計された、市場で唯一のTVSダイオードです。複数のツェナーやTVSダイオードを必要とする従来のソリューションと異なり、この「SMFA非対称シリーズ」は、ゲート駆動回路のリンギングやオーバーシュート現象からの保護を単一のコンポーネントで効率的に行うため、貴重なPCBスペースの削減と回路設計の簡素化が可能となります。

■特長
・非対称設計:SiC MOSFET特有の正負のゲート定格電圧への対応を前提に設計されているため、精密で信頼性の高い保護を提供します。
・単一コンポーネントソリューション:複数のツェナーおよびTVSダイオードとの置き換えが可能なため、コンポーネント数の削減と回路レイアウトの簡潔化に寄与します。
・スペース効率性:複数の保護機能を1つのコンポーネントにまとめることで、PCBスペースの削減とよりコンパクトで効率的な設計を支援します。
・互換性:既存のすべてのリテルヒューズ製品や他の主要SiC MOSFET製品との互換性を確保し、幅広いアプリケーションに使用できる汎用性の高いソリューションです。

■用途
・AI・データセンター用サーバー電源:高度なコンピューティング環境で重要となる、電源の信頼性と効率性を向上させます。
・高効率電気自動車インフラ(EVI)電力システム:EV充電ステーションやこれに関連する電力システムに堅牢なゲート保護を行い、高い耐久性とパフォーマンスを提供します。
・高信頼性半導体・産業機器用電源:産業機器や半導体製造装置といった、信頼性と耐用時間が最も求められる電源を保護します。

■仕様
ピンアウト1:A-K
ピンアウト2:K-A
最小ブレークダウン電圧(VBR A2A1)(V):6.82
最小ブレークダウン電圧(VBR A1A2)(V):16.7~22.2
最大ブレークダウン電圧(A1A2)(V):18.5~24.5
最大ブレークダウン電圧(A2A1)(V):7.48
逆スタンドオフ電圧(VR A1A2) (V):15~20
逆スタンドオフ電圧(VR A2A1) (V):5.5
最大クランプ電圧(Vc A1A2) (V):24.05~32.85
最大クランプ電圧(Vc A2A1) (V):10.5
ピークパルス電流(Ipp A1A2)10×1000μs (A):12.56~16.63
ピークパルス電流(Ipp A2A1)10×1000μs (A):33
最大逆リーク電流(Ir A1A2)(Microampere):1
最大逆リーク電流(Ir A2A1)(Microampere):400

■入手方法
リテルヒューズ正規代理店にお問い合わせください。リテルヒューズの正規代理店は littelfuse.com でご確認いただけます。

■詳細情報
詳細については、「SMFA非対称シリーズ」の製品ページ(https://www.littelfuse.co.jp/products/tvs-diodes/surface-mount/smfa-asymmetric)をご覧ください。

リテルヒューズについて
リテルヒューズは、持続可能でつながりのある、より安全な世界を実現する、電子部品製造会社です。全世界で 20 か国以上に 1 万 8,000 の従業員を擁し、革新的で信頼のおけるソリューションを設計、提供すべくお客様とも連携しています。10 万社以上のエンドカスタマーに製品を提供し、我々の製品は産業機械向け、輸送機械向け、電子業界向けなどの様々な市場において、毎日、あらゆる場所で利用されています。詳細についてはリテルヒューズのウェブサイトlittelfuse.com をご覧ください。

本件に関するお問い合わせ
Littelfuse ジャパン合同会社
E-mail:Contact_Japan@littelfuse.com

リリース詳細
提供元: ドリームニュース