東芝SOLと日本IBM、サーバーリソース最適化クラスタソリューション

 東芝ソリューション(東芝SOL、梶川茂司社長)と日本IBM(大歳卓麻社長)は、仮想化技術と、コンピュータが自律的に自己管理を行えるようにする技術「オートノミック・コンピューティング」を活用し、サーバーリソースを最適化するクラスタソリューションの受注を開始した。

 2社は、東芝SOLの統合クラスタソフト「DNCWARE ClusterPerfect EX V9(ClusterPerfect)」と、日本IBMのワークロード管理ソフト「IBM Virtualization Engine Enterprise Workload Manager V2.1(EWLM)」を連携したソリューションを販売する。

 ソリューションはアプリケーションの応答時間に応じてサーバーとアプリケーションの数を最適化。負荷が低い状態ではサーバーの電源を落とすことで、不要な電力を消費しないようにする。

 「EWLM」がアプリケーションの応答時間を監視、負荷状況を「ClusterPerfect」に伝達。「ClusterPerfect」は応答時間が悪化しているアプリケーションがある場合は、新たにサーバーとアプリケーションを起動し、システムとしての処理能力を高め、応答時間を改善する。

 そのため、インターネットのように負荷変動の激しいシステムや、特定の時期・時間帯に処理要求が急増するシステムで利用した場合、アクセスや処理要求が急増しても安定した応答ができる。

 また、IBMの最新のオートノミック・コンピューティング技術「問題判別技術」を利用することで、システム障害時の迅速な対応ができるようになる。

 障害発生時には「ClusterPerfect」がCBE形式のログ情報を蓄積。IBMの自己修復機能ソフト「IBM Build to Manage Toolkit for Problem Determination」が、障害症状の定義と対応方法を記述したシンプトン(症状)データベースとCBEに対応した製品のログ情報を連携。問題の解決のヒントを提供する。このため、問題判別にかかる時間を大幅に短縮できる。

東芝ソリューション=http://www.toshiba-sol.co.jp/
日本IBM=http://www.ibm.com/jp/

提供:BCN