産総研、Linuxソフトの多言語化をオープンソースで実現

産業技術総合研究所(産総研、吉川弘之理事長)情報処理研究部門は、Linux上のアプリケーションを多言語化するライブラリ「the m17n library」を開発し、GNU Lesser General Public License (LGPL)に基づくオープンソースでの公開を3月1日から行うと発表した。

これまで産総研は、多言語エディタ「Mule」など、多言語ソフトウェア開発の経験をもっており、今回の「the m17n library」には、多言語での正しい表示、入力、編集操作を可能にする機能を盛り込んだ。

これによって、Linux環境下でのアプリケーションを多言語対応させることが容易になり、開発コストの削減、使用言語の違いによる情報環境の格差解消を加速することができるほか、各国電子政府のオープンソース化を推進することができる。

また、産総研では、非営利団体Free Standards Group【Executive Director Scott McNeil】のワーキンググループの一つである Open Internationalization Initiative(OpenI18N)【Chairperson Hideki Hiura】と協力し、そのなかのサブコミッティとして活動することで、オープンソースソフトウェアの国際標準として「the m17n library」の普及を図っていく方針。

産業技術総合研究所=http://www.aist.go.jp/
「オープンソース公開元」=http://www.m17n.org/m17n-lib