Monoプロジェクトが完了までの新しいロードマップを発表

Monoプロジェクトは今日(11/18)、プロジェクト完了までの新しいロードマップを発表するものと思われる。Ximianが出資するMonoプロジェクトは、Miguel de Icazaが結成および指揮し、UNIXおよびLinux用にMicrosoft .Net開発プラットフォームのオープン・ソース版を作成することを目標としている。新しいロードマップは、世界中のMonoの開発者とユーザに各部の完成スケジュールを知らせるものである。

昨晩、MiguelはNewsForge.comに対して新しいロードマップについて話してくれた。その中で次のように述べた。「私たちはこのプロジェクトにもう長い間携わっており、数多くを費やしてきた。まず、現時点でMonoは完成に非常に近づいている。非常に、非常に近い。当然ながら、開発者の間では、もう投げ出して.Net 1.2フレームワークから機能の実装を始めようという声もある。」

de Icazaは続けた。「新しいロードマップには2つの目的がある。 1つは、Monoの関係者に対して、何に集中すべきか、そもそも既に存在し現在利用できる機能の実装になぜ尽力しなければならないのかを知らせることだ。したがって、これは開発者──Monoプロジェクト内の開発者──に行き先を知らせるためのロードマップである。同時にこれは、Monoに基づくアプリケーションの展開に興味を持つ企業や個人に、私たちが何をリリースするのか、いつリリースするのかを知らせるための手段でもある。」

Miguelは、プロジェクトの各部の完成予定については多くの混乱が生じていると言った。「たとえば、Windowsフォームは3月までに完成状態になると思うか?」この自分の問いに対して、彼は答えた。「いや、その時期までにWindowsフォームは完成状態にはならない。しかし、Webサービスは提供できる。Webフォーム、GTK#は提供できる。堅牢なランタイムと、C#コンパイラは提供できるだろう。」

新しいロードマップによると、Mono 1.0は2004年4〜6月に完成する。その後、Mono 1.2は年末までに完成する。Mono 1.4は2005年半ば、Mono 2.0は2006年前半に予定されている。