センドメール、Linuxベースで「ぷらら」の大規模メールシステムを構築
「商用Sendmail」は、オープンソースのMTA(メール転送エージェント)である「sendmail」をベースに、適切なメールシステムを容易に構築・運用できる設定ツールを付加したパッケージシステム。オプションのウイルスやスパム対策ツールを統合して一元管理できることや、クラスタ設定・管理も一元的に行えることが特徴。
ぷららネットワークスでは、これまで、「sendmail」を利用し、UNIXサーバーで企業・学校向けのメールサービスを提供してきたが、今回、Linuxベースの「商用Sendmail」に移行することで、多くのユーザーを対象とする大規模システムを低コストで構築し、安定性と冗長構成による信頼性を確保しながら、付加価値の高いサービスを提供することにした。
具体的には、「Sendmail」の新しいオプション機能である「Intelligent Inbox」を採用し、各種メール転送サービスや条件付きメール着信拒否サービスなど新たなメールサービスを提供することで、会員の利便性向上を図ったほか、従来のSMTP(送信)およびPOP(受信)のプロトコルに加え、ユーザー認証(SMTP-AUTH)、パスワードの暗号化(APOP)、SL(Secure Socket Layer)を採用することで、より安全なメール送受信環境を実現した。
さらに、クラスタサーバーも一元管理できるため、運用面での信頼性確保と効率が向上するとともに、高い拡張性によって、さらなる会員数の増加に柔軟に対応することが可能となる。
なお、今回のシステムの設計・構築は、同社の販売パートナーであるニスコム(尾上卓太郎社長)が担当し、今後の保守についても同社が行っていく。
センドメール=http://www.sendmail.com/jp/
「ぷらら」=http://www.plala.or.jp/