日本ユニシス、エンタープライズ向けLinuxビジネスに本格参入
同社では、データベースサーバーやアプリケーションサーバーなどのミッションクリティカル分野においてLinuxの適用が検討され始めていること、また政府自治体においても、e-Japan戦略を受け、Linuxの検討開始、採用決定が発表されていることを背景に、今回、Linuxをメインフレーム、UNIX、Windowsと並ぶ主要なプラットフォームの1つとして位置づけ、Linuxを基盤とするエンタープライズ向けシステムの構築、サポートサービスを本格的に開始することを決めた。
今後、日本ユニシスグループは、メインフレームやUNIX、Windowsなどで展開していた従来のビジネスに加え、Linuxを基盤とするエンタープライズ向けシステムの構築、サポートサービスビジネスをグループ全体で積極的に推進していく。
これに向け、10月16日付けで新組織「Linuxビジネスセンター」を日本ユニシス内に設置。同センターでは、日本ユニシスグループの商品、サービスの企画、コンサルティング、テクニカルサポートサービスビジネス、および大規模システム案件などの推進を担当する。当初は、グループ各社を含め、約100人の要員でスタートし、ビジネスの拡大にともない、順次増強を図り、3年後に100億円規模のビジネスを目指す。
具体的に、同社が提供していくLinux関連サービスは、(1)官公庁、電力、航空、大手金融機関などのエンタープライズ向けに、Linuxを基盤とした大規模な基幹業務システムのインテグレーションサービスを提供、(2)ミドルウェアや運用管理ソフトウェア、業務パッケージソフトウェアなどを、ベンダー各社との提携によって提供、(3)Linuxを基盤とするシステムを構築・運用するために必要なテクニカル・サポートサービスを24時間365日体制で提供、(4)OSDLなどのLinuxコミュニティへの参画や、Linuxディストリビュータとの協業・連携によって、Linux OSの改善・強化を図り、メインフレームと同等のサービスレベルを実現――など。
また、大規模トランザクション処理を実現するデータベース・アプライアンスサーバーなど、Linux対応のプラットフォームの提供も順次行うほか、PostgreSQL、Apache、Tomcatなど、オープンソース・ソフトウェアのシステム構築についても、各種サポートサービスを順次提供していく予定。
日本ユニシス=http://www.unisys.co.jp/