イーエルティ、組込みLinuxの移植のためのトレーニングコースを開発
組込みLinux OSを搭載しての開発にあたっては、使用するターゲットボードに対し、すでにLinuxカーネルが移植されていることが前提となっているため、何もない状態から開発をスタートすることは困難で、予定以上の工数がかかって開発期間を圧迫したり、また、Linuxカーネルの移植作業をアウトソーシングすることで多額の開発費が発生していた。
今回、イーエルティと米アップウィンドテクノロジーでは、これらの問題に対し、現場の技術者のスキルアップを図ることを目的に、組込みLinuxの移植のためのトレーニングコースを共同で開発した。
同コースは、組込みLinux本体のポーティングを対象とし、あわせてLinuxルートファイルシステム構築手法や、システム構築に関しての技術を習得するためのコースとなっている。受講者は、3日間の演習を通じて実際に移植作業を行うことで、短期間で移植作業のノウハウを身につけることができる。
コース内容は、(1)移植設計、(2)クロス開発に必要なドライバ移植、(3)システム運用に必要なプログラム選定、(4)Flashベースでのシステム構築、(5)ルートファイルシステム構築――など。
開発ホストには、「RedHat7.2」を利用し、イーエルティ製「Embedded Linux Reference Kit for MontaVista」を活用する。
イーエルティ=http://www.emblit.co.jp/
米アップウィンドテクノロジー=http://www.upwind-technology.com/upwindjp.html
「ELT-3500組込みLinuxポーティングコース」=http://www.emblit.co.jp/ots.html