アフガニスタンの未来はLinux/オープンソースにかかる

アフガニスタンの情報省は7月26日、 国連のアフガニスタン復興開発を担当する UNDPとフランス政府からの 協力の下で、首都のカブールに インターネット・キオスクを設置し、 さらにそのコミュニケーション・ポータルとしてPostnukeを採用した ことを明らかにした。

カブールの中央郵便局に設置された インターネット・キオスクは、一般解放された4台のPCが備えられ、 市民を支援するために2人のスタッフが常駐する。そのスタッフに 基礎的なトレーニングを受け、市民は友人、家族のもとへ電子メール を送ることや、Webアクセスを行うことができる。このキオスクは 情報省と1.5Mbpsのバックボーンで接続され、さらにカブールで 一番高い建物である情報省より無線LANで市内にインターネットアクセス網が提供される。

さらに、インターネット・キオスク自身のサイトとなるコミュニケーション・ポータルが設置され、それにはオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)であるPostnukeが採用されている。 そこでは、官庁からの情報伝達、アフガニスタンのローカルガイドの他、様々なトピック上に対話型の議論フォーラムが設置されている。 UNDPではPostnukeを採用した理由は、より少ない開発時間であることと、ダーリ語またはパシュト語のような言語にも対応していることを挙げている。これらのキオスクのシステムは、フランス政府の30万ドルの寄付によって賄われている。

また、UNDPではアフガニスタン復興の一貫として、情報省の技術職員を 対象として、Linuxによるネットワーク管理者養成のトレーニングを 開始している。