SCOがWebサービスのフレームワークを発表

本日、UnixWare、OpenServer、OpenLinuxの親会社であるSCOが新しいフレームワーク、SCOxを発表した。このフレームワークの中では、Webサービスをフルに活用したアプリケーションを開発することができる。SCO製品をベースとする既存のアプリケーションをWebに対応させることも可能だ。VAR(付加価値再販業者)や開発者にとっては朗報と言えるだろう。このフレームワークのくまなく網羅したデモンストレーションが、同社の年次総会SCO Forum 2003で実施されることになっている(会期は8月17〜19日、会場はラスベガスのMGMグランドホテル)。

SCOの発表によれば、これらのWebサービスを利用すると、「他のアプリケーションとデータを共有することや、他のアプリケーションの機能を実行することができる」という。しかも、「アプリケーションのビルドやプラットフォーム、アクセスに使うデバイスには一切依存しない」とのことだ。クライアントサイド・アプリケーションはインターネットを介し、サーバーにホスティングされているSCOxベースのアプリケーションと通信することができる。SCOxのAPIは、Microsoft .NetやSun ONE/Javaなどの開発環境にも対応している。

SCO社テクノロジディレクター、Simmi Bhargava氏によれば、SCOxにはSOAP、XML、SSLセキュリティ用のライブラリも用意されるらしい。SDKにはサードパーティ製アプリケーションがサーバーサイド・アプリケーションと通信するためのAPIも組み込まれる。このアーキテクチャのセキュリティ管理レイヤでは、デジタル証明書に加えて、SCO Authentication、SCO Manager、性能評価などの機能も提供される予定だ。

SCOが提供する新しいコードベース、SVR6により、Webサービスのホスティングとアクセスに関するオペレーティングシステムの機能をサポートするのが容易になるとの主張もある(SCO社プロダクトマネージメントディレクター、Eric Hughes氏)。

SCOxの一部のコンポーネント(セキュリティ、SOAP、XMLなどのサービス)は既に完成しているが、性能評価などのコンポーネントは8月のカンファレンス(SCO Forum 2003)までの完成を目指している。4〜6週間後には、SCOxと連動するサードパーティ製品(WebFace Studio、WebFace Serverなど)も発表される予定だ。

SCOのワールドワイドマーケティング部門担当副社長、Jeff Hunsaker氏は次のように宣言している。「私たちがやろうとしているのは、複雑なテクノロジをVARが提供しやすいシンプルなものにすることだ」 氏によれば、SCOの製品は医療、金融、小売り、通信などの主要マーケットにおいて、4000余りのバーティカルアプリケーション(専門業務用アプリケーション)に使用されている実績がある。

なお、今回のSCOxに関するアナウンス(テレカンファレンス)では、著作権侵害に関する IBMとの係争については、一言も触れられていない。