フリーソフトウェアの世界は結構綱渡りに近い状態

Okujiさんのひとりの開発者がいなくなっても問題なくやっていけるのだろうかより。

一体世の中で「オープンソースにすれば世界中の有能な開発者が集まり、コミュニティの巨大さによって開発が促進される」なんていう幻想がどれぐらい信じられているのか、私にはよく分からないんですが、とにかくそれは幻想なわけです。そんなにたくさんの開発者が集まるプロジェクトって、ごくごく少数で、むしろ例外と言っていいはず。

この幻想はかなり根強い。バザール開発とオープンソースが混同された結果がこの幻想なのだろう。オープンソース運動はこの幻想をうまく利用もしてきたのだろうが、ちーと迷惑だのぉと思う時も当然のようにある。

現実のほとんどのオープンソースプロジェクトの状況は、Okujiさんの言っている通りである。まあただ、誰かがぽっくり逝って困った状況に陥ったとしても、そのプロジェクトが本当に有意ならばいつかは誰かが引き継ぐのだろう。ただし、その困った状態がどれくらい続くのかは誰にも分からないわけだが。大元のOOoの件はどうでもいいとして、GRUBでOkujiさんがいなくなった場合はどうだろう… さすがにわからん。