HTTPSセキュリティを強化するPerspectivesエクステンション

Perspectives_thm.png

 暗号化セキュリティは、そのアルゴリズムを理解する人々にとってはありがたいものだが、理解しない人々にとっては無意味である場合がかなり多い。セキュリティの高いHTTPSプロトコルは、ウェブ閲覧向けに広く使用されているが、致命的な欠陥が1つ存在する。つまり、ユーザーが証明書エラーに関する警告を無視するという問題だ。PerspectivesというFirefoxエクステンションは、このセキュリティホールを封じることを目的とする。

OpenVASを使ったセキュリティ監査

openvas_thm.png

 セキュリティはもちろん重要だが、絶えず最新の対策を用意することは難しく、脆弱性のチェックをネットワーク全体に対して行うのは非常に面倒でもある。よって、そうしたテストを自動化し、なおかつ最も適切な最新のテストを実行できる方法が必要になる。 Open Vulnerability Assessment System (OpenVAS)は、セントラルサーバとGUIフロントエンドからなるネットワークセキュリティスキャナである。OpenVASサーバは、Nessus Attack Scripting Language(NASL)で書かれた何種類ものネットワーク脆弱性テスト(NVT)を実行できる。また、こうしたテストはOpenVASプロジェクトによって頻繁に更新されている。

グラフィカルなネットワーク・スキャナー、Umit

umit_thm.png

 Umitは、ネットワーク・ポート・スキャナーNmapのための使いやすいグラフィカル・インタフェースで、特に、スキャン・プロファイルの保存や、保存しておいたスキャンの結果を検索したり比較したりする機能が便利だ。スキャンの方法を指定するプロファイルは、スキャンのソース情報を変更したり、スキャンするホストまたはスキャンしないホストを明示的に指定したりできるほか、さまざまな高度なオプションを設定することができる。

テクマトリックス、Javaテストツール「Jtest」に脆弱性検出機能を標準搭載

 テクマトリックスは2008年10月6日、米Parasoftが開発したJavaテストツール「Parasoft Jtest 8.3」に脆弱性検出機能などセキュリティ関連機能を追加したと発表した。これまで別売オプションで個別対応していた機能を標準搭載にした。価格は据え置きで、既存ユーザーは無料で追加機能を利用できる。

gnoMintを使って独自の認証機関を設定する

 gnoMintは、独自の認証機関(CA)を簡単に管理できるデスクトップ・アプリケーションだ。多くのセキュア通信テクノロジは、接続先の団体やサービスが成りすましではないことを確認するためにデジタル証明書を使用する。ほとんどの人にとってデジタル証明書を目にするのは、HTTPS Webサイトを開いて、正しいWebサーバに接続したことを検証するために証明書が提示されたときである。

行方不明のノートPCをAdeonaで追跡する

 最新型のノートPCを見ると、たいていはケンジントン・セキュリティスロットが側面か背面にある。これは盗難防止用のワイヤーを通すためのスロットだ。このセキュリティ対策の難点は、(a)泥棒がケーブルを無理に引きちぎろうとしてノートPCを壊しかねないこと、(b)別売りのケーブルを買ってこなければならないこと。これに替わる盗難対策として、フリーソフトウェア・ユーティリティ Adeona がある。盗難は阻止できないが、盗まれたノートPCを追跡し、警察の力を借りて取り戻すのに役立つツールだ。

Strata Guard Freeによるネットワーク保護

 インターネットへの接続は、好ましくない要素も含めて外界のものにさらされることを意味する。インターネットに接続するたびに、ネットワークをセキュリティ侵害するおそれのある脅威にさらされるわけだ。近年、ネットワークセキュリティのソリューションは進化しているが、それはネットワーク攻撃の手法も同じである。進化を続ける攻撃からネットワークを守るには、悪意のあるトラフィックがネットワークに入り込む前にブロックしなければならない。Snortのようなフリーのオープンソースプログラムを使えばそれが可能だが、IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)センサの完全なセットアップは(特に企業のネットワークの場合は)時間がかかるし、ユーザフレンドリともいえない。しかし、StillSecureの Strata Guard Free なら、それほど手間をかけなくても外界の脅威に対する防衛線になってくれるはずだ。

SafeSquidによるインターネットアクセス管理

 コンテンツフィルタリング機能を持つプロキシは、ネットワーク全体のユーザやグループを対象としてインターネットへのアクセス権を制限できる。こうしたプロキシは、キーワード、URL、DNS、MIME、画像によるフィルタリング機能によって、好ましくないコンテンツをブロックできなければならない。また、アクセス先のURLを監視して詳細なレポートを生成することでインターネットにおけるユーザの活動を証明する記録を取ったり、信頼できるウイルス対策サーバにアクセスしてウイルスやマルウェアからの保護機能を提供したりする必要もある。すべてを求めるのは欲張りすぎかもしれないが、 SafeSquid にはこれらの機能がひと通り揃っている。

悪意あるコードの侵入を阻止するツール、HTML Purifier

 HTML Purifierは、HTMLの正当性を確保しクロスサイト・スクリプティングなどの悪意あるコードの侵入を阻止するツールだ。同プロジェクトのページPluginsには、現在、CodeIgniter、Drupal、MODx、Phorum、Joomla!、WordPress用のプラグイン類が用意されている。これを導入しておけば、利用者が、閲覧したブラウザーで実行される悪意あるコードをHTMLコンテンツに挿入することができなくなる。実際の動作をデモ・ページで確かめることもできる。

Windows用SCP/SFTPクライアント「WinSCP」の使い方、設定:安全なファイル転送

 ネットワーク経由で安全にファイルを転送する方法として、SCPやSFTPがある。最近では、セキュリティ向上のためファイル転送にFTPではなく、SCPやSFTPを推奨しているサイトも多い。本記事では、Windows用のSCP/SFTP/FTPクライアントである WinSCP を使ってファイルをやりとりする方法を解説する。

Finnix:システム管理者向けのコンパクトなLinuxディストリビューション

  Finnix は、システムのリカバリやネットワークの監視といったシステム管理者のタスク支援を目的としたライブCDディストリビューションだ。Debianのテスト版とLinuxカーネル2.6がベースになっており、ファイルシステムやパーティションの操作、データのリカバリ、ほかのオペレーティングシステムのインストール、ブートレコードの修復などに役立つ。

GreenSQLでMySQLデータベースをSQLインジェクション攻撃から守る

 SQLインジェクションとは、Webサイト経由で不正なSQLコマンドをデータベースに対して実行するという攻撃手法だ。こうした攻撃を防ぐには、ユーザがWebフォームに入力し、HTTP POSTやCGIパラメータなどによって送られてくるすべてのデータについて、想定外の情報が含まれないことをチェックする必要がある。GreenSQLはSQL用のファイアウォールである。WebサイトとMySQLデータベースの間に置かれ、実行すべきSQL文とそうでないSQL文を判別する。考え方としてはSQLインジェクション対策にうってつけのものだが、実行してみるといくつか抜け穴が見つかった。

IIJ、送信ドメイン認証機能を実装したメールフィルタプログラムをOSSで公開

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2008年08月28日、メールシステムに送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を実装したメールフィルタプログラムを独自開発、オープンソースソフトウェアとして無償公開した。ライセンスはBSD。送信元を詐称した迷惑メールへの対策として、企業やISPへの導入を促進する。