全ての船舶をつなげる海上通信プラットフォーム「コースタルリンク」を開発するフューチャークエストが第三者割当増資を実施

2022年4月25日、フューチャークエスト株式会社(福岡市中央区、代表取締役 瀧本朋樹)は、個人投資家などを中心とする引受先とした第三者割当増資を実施したことをお知らせいたします。
 同社は、全ての船舶・港湾施設などと一元的なデジタル交信を実現する海上通信プラットフォーム「コースタルリンク」の開発を進めており、船舶同士、船舶と地上施設との間のシームレスな通信を実現し、海難事故の減少に貢献することを目指しています。
 本調達を通じてインターフェイスアプリケーションとシステム等の開発と知的財産の拡充を進め、今夏より小型船や港湾を中心とした実証検証を開始する予定です。

「コースタルリンク」について
 海上通信プラットフォーム「コースタルリンク」は、次世代AIS(*1)と称されるVDES(*2)を活用し全ての船舶、港湾施設などと一元的なデジタル交信を実現するサービスです。
 「コースタルリンク」は気象や地形に影響されず安定して船舶の位置や属性データなどを地上基地および他の船舶と共有するデジタルプラットフォームです。従来は装備の義務付けが無く、装備する為の初期投資が敬遠された小型船でもスマートフォンアプリ上での利用を実現することでユーザーベースを拡大し、各船舶のより安全な航行の実現に寄与します。

 同社は、今夏より小型船を中心とした実証実験を開始し、船舶通信の抱える問題(大型船と小型船の通信分断、携帯電話の海上での無効)を再定義し、「コースタルリンク」の機能をその経済合理性とのバランスを観察しながら最大限に拡張し、利用者ベースの最大化を図るとともに、その収益モデルの確立の為に邁進して参ります。

画像1

*1:Automatic Identification Systemの略。船舶の識別符号、種類、位置、針路、速力、航行状態及びその他の安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上局の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステム。
*2:VHF Data Exchange Systemの略で、国際航路標識協会および国際電気通信連合が策定した新たな海上通信規格です。次世代AISやAIS2.0とも称され中継のためのVDES通信衛星、メッセージ機能およびデータ交換機能が追加され各国で開発が進行しています。

コースタルリンクの特徴

全ての船舶と交信が可能
直観的に呼び出したい船舶と交信を開始できるインターフェイス
小型船向け、大型船向け、海岸施設向けに最適化したソリューションを提供
港湾での情報発信において有効期限やエリア指定を設け効率的な情報共有ができる

フューチャークエスト株式会社について

画像2

 当社は、「海洋でつながりと共助を」をスローガンに、海上での円滑なコミュニケーションの実現と海洋域のDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進しています。今後「コースタルリンク」の開発を更に進め、2022年8月までの小型船および港湾施設向けにアプリを用いた実証評価を目指します。

リリース詳細
提供元: PR TIMES