HUAWEI CLOUD: あらゆるものがサービスとなる

本参考資料は2021年9月23日(現地時間)に中国深センで発表されたプレスリリースの翻訳版です。

[2021年9月23日、中国深セン] 本日、HUAWEI CONNECT 2021が開幕し、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)輪番会長の徐直軍(エリック・シュー)が基調講演「Innovating Nonstop for Faster Digitalization(デジタライゼーションをより早く-決して止むことなきイノベーション)」を行い、HUAWEI CLOUD UCSを発表しました。このユビキタスクラウドネイティブサービスは、業界初の分散型クラウドネイティブ製品です。HUAWEI CLOUDのCEOでファーウェイコンシューマークラウドサービス プレジデントの張平安(ジャン・ピンアン)は、HUAWEI CLOUD:Everything as a Service(あらゆるものがサービスになる)について講演しました。この基調講演では、2つの新しい分野が発表され、MacroVerse aPaaS、OptVerse AI Solver、HUAWEI CLOUD Stack 8.1、Pangu薬物分子モデル、SparkRTCなど10種類の新サービスが開始されました。また、張はHUAWEI CLOUDに参加する最初の仮想人間の雲笙(ユンシェン)を発表しました。

HUAWEI CLOUDは、開発から4年が経過して230万人の開発者、14,000人のコンサルティングパートナー、6,000人の技術パートナーを集め、4,500のマーケットプレイス製品を発表しています。HUAWEI CLOUDは、インターネット企業および組織のデジタル化に向けた重要なプラットフォームとなっています。また、ますます多くの企業がHUAWEI CLOUDにより、デジタル化を導入しています。アルゼンチンの主要医療サービス会社であるEmergenciasは、HUAWEI CLOUDを遠隔診断および遠隔治療に導入しました。中国の白酒の有名ブランドである五粮液は、HUAWEI CLOUDにより、醸造、流通、販売に至るまでの完全なデジタル変革を実現しました。Conch CementはHUAWEI CLOUDに自社のITシステムを導入し、5G、クラウド、AIなどの技術革新の連携により、スマート工場と環境に優しい産業を築きました。

張はこれらの成功事例を通じて、デジタル化成功の秘訣について次のように説明しました。「ファーウェイはこの30年、世界を接続することに果敢に取り組んできました。これからの30年は、インテリジェントな未来に向けてクラウド基盤を構築します。具体的にはグローバルなアクセシビリティを実現するサービスとしてのインフラ、柔軟性の高いイノベーションを実現するサービスとしてのテクノロジー、卓越性の共有を実現するサービスとしての専門性です。デジタル化は多くのチャンスに恵まれており、当社ではすべての人にクラウドネイティブの思考で、クラウドネイティブを実践することを呼びかけます。デジタル化と、あらゆるものがサービスとなる可能性に踏み出しましょう。」

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グローバルなアクセシビリティを実現するサービスとしてのインフラ

HUAWEI CLOUDでは、グローバル規模でのデータセンターとネットワーク構成の拡大を継続し、顧客に地球をつなぐシームレスなメディア体験を提供します。中国のウランチャブは、メキシコと共に新しい2つの地域としてHUAWEI CLOUDの世界最大のレンダリングベースに加わり、1万コアの計算能力を有する画像の高速レンダリングを実現します。2021年9月の時点において、HUAWEI CLOUDおよびパートナーは、世界中の27の地理的地域で61のアベイラビリティーゾーン(AZ)を運用し、170を超える国と地域を網羅しています。

HUAWEI CLOUDは、世界規模のクラウド・アライアンスに向けてパートナーと協力し、顧客とパートナーが単一のアカウント、インターフェース、インボイスでクラウドリソースにアクセスできるようにします。オレンジクラウド(オレンジ・フレキシブルエンジン)APACの責任者であるクリストフ・オッツァー氏は、HUAWEI CLOUDにより顧客のグローバルな展開を支援した経験について、「当社ではアジア太平洋からヨーロッパまで、データ相互接続と世界規模のイノベーションに、1ネットワークと1クラウドを提供しています」と言及しました。

現在、視聴覚ネットワークサービスは、多くのデジタルアプリケーションの基本要件です。今年の HUAWEI CONNECTでは、170を超える国と地域を網羅するリアルタイムの音声・動画クラウドサービスのSparkRTCが発表されました。当サービスは最大99.99%の信頼性と、200ミリ秒未満の遅延を誇ります。

柔軟性の高いイノベーションを実現するサービスとしてのテクノロジー

企業のお客様は、「無駄な労力」を避けます。水や電気と同様に便利に最先端のデジタル技術を使用できるソリューションを求めています。これにより、反復作業は大幅に低減し、イノベーションに集中し、コストを削減して、効率を高めることができます。

ファーウェイは、10万人のエンジニアが築き上げた強みと、年間平均100億米ドルの研究開発投資を今後も開放してゆきます。ソリューションプロバイダーは、クラウドサービスを通じて、オペレーティングシステム、データベース、AI、コンパイラ、コーデック、アルゴリズムなどの基本技術を、さまざまな業界顧客、パートナー、および開発者に提供します。

HUAWEI CONNECT 2021で張平安は、OptVerse AI Solver、Pangu薬物分子モデル、ブロックチェーンサービス、FunctionGraph関数コンピューティングサービス等のイノベーションを発表しました。彼はまた、HUAWEI CLOUD GaussDBへの3つの技術的アップグレードと、HUAWEI CLOUD Stackの8.1へのアップグレードを発表しました。HUAWEI CLOUD Stack 8.1は、AI推論、ビッグデータガバナンス、クラウドデスクトップなどの8つのサービスをサポートし、12カテゴリで80を超えるクラウドサービスを提供する、最も広範なオンプレミスクラウドサービスを備えたソリューションです。

HUAWEI CLOUDのOptVerse AI Solverは、運用最適化の限界を超えて運用研究を推進します。このイノベーションは、分散並列アクセラレーションにより、数億もの変数の問題を100倍の計算速度で解決します。AIによるモデリングは手動のモデリングよりも30倍効率的で、AIベースの適応チューニングは手動のパラメーター設定よりも30%効率的です。これらの指標により、OptVerse AI Solverは、ハンス・ミッテルマンのSimplex LP solversのベンチマークで1位を獲得しています。

OptVerse AI Solverは、天津港のグローバル最適化スケジューリンに使用されています。天津港股份有限公司の呉強(ウー・チャン)副社長は、次のように述べています。「天津港は、世界10大港の1つであり、年間の取扱量は2,000万コンテナ近くに上ります。HUAWEI CLOUDのOptVerse AI Solverは、数千万の変数や制約がある場合にも、計画を100倍高速化することができます。当社ではリソースのスケジューリングを最大化し、運用効率を大幅に向上させることが出来ました。」

2021年のファーウェイ開発者会議(Cloud)において、HUAWEI CLOUDはPangu超大規模事前トレーニングAIモデルを発表しました。上海浦東発展銀行(SPDB)IT部門ゼネラルマネージャーである陳海寧(チェン・ ハイニン)氏は、ファーウェイといかに同社のFinwarehouseを構築し、Pangu大型モデルにより、保管商品のコンテナタイプと数量を特定できるようにしたかについて言及しました。「業界にデジタル技術を深く統合することで、デジタル機能を用いて、さまざまな実体経済業界のサプライチェーンシナリオにまで掘り下げることができます。SPDBは今後もファーウェイと連携して、経済を活性化させます。」

当会議に続き、HUAWEI CONNECT 2021ではHUAWEI CLOUD Pangu薬物分子モデルが発表されました。HUAWEI CLOUDと中国科学院上海薬物研究所(SIMM)が共同発表した当モデルは、17億の小分子の化学構造を学習し、薬物設計のプロセス全体のをサポートして、研究開発効率を高めます。当モデルの最初の成果には、西安交通大学第一附属医院が設計した新しい広域スペクトル抗菌薬があります。これにより、リード化合物の研究開発サイクルは数年から1か月に短縮されました。

卓越性の共有を実現するサービスとしての専門知識

張平安は、HUAWEI CLOUDが業界向けのaPaaSと位置付けるMacroVerse aPaaSを発表しました。これは業界のデジタル変革から専門知識とイノベーションを採用して、業界の開発者向けのクラウドプラットフォームサービスに組み込みます。MacroVerseは、モバイル開発者に、支払い、検索、閲覧、地図、広告の5つのデジタルエンジンを提供します。HUAWEI CLOUDをベースに開発されたモバイルアプリケーションは、ワンクリックでファーウェイAppGalleryに公開できます。HUAWEI CLOUD MacroVerseは、産業、自動車、小売、ヘルスケア、インタラクティブメディア、ニュースなど9つの垂直市場で、50以上のシナリオ固有のクラウドサービス、128のキット、および20,000以上のAPIを提供しています。

ファーウェイHetuクラウドは、2Dまたは3Dのデジタル情報を任意の物理空間に統合し、物理世界とデジタル世界をシームレスに融合します。これは美術館、ショッピングモール、歴史遺物など、20を超えるシナリオに適用されています。

HUAWEI CLOUD WeLinkは、ファーウェイ独自のデジタルオフィス経験を活かして、フォーチュンチャイナ500企業の180社にサービスを提供してきました。HUAWEI CLOUD WeLink は主要アップグレードに加えて、今年10月にはさらに多くの国で発売される予定です。

HUAWEI CLOUDの新しいデジタルメディアパイプラインは、映画および、テレビの制作を自動化します。上海鳴鑼影視科技有限公司の江川栄(ジャン・チュワンロン)会長は、業界で最初にこのパイプラインを使用した共同イノベーションパートナーとして舞台に立ちました。

また、HUAWEI CLOUDは同デジタルコンテンツ制作ラインをベースに、HUAWEI CLOUDに参加する最初の仮想人間の雲笙(ユンシェン)を作成しました。

デジタル化は機会の宝庫:重要であるのは、クラウドネイティブ思考で、クラウドネイティブを実践し、オールデジタル、オールクラウド、AI主導のマインドセットを持って、あらゆるものがサービスとなる可能性を探ることです。HUAWEI CLOUDは、ユビキタスクラウドと遍在的インテリジェンスが実現するインテリジェントな世界に向けて、クラウド基盤の構築に取り組んでいます。

ファーウェイは、9月23日から10月31日までHUAWEI CONNECT 2021をオンラインで主催します。今年のイベントのテーマは、Dive into Digital(デジタル化に突入する)です。クラウド、AI、5Gなどのテクノロジーをすべての業界で実用化し、あらゆる形態、そして規模の組織がより効率化・多角化して、最終的に景気回復に向けた強靭さを備えるために、デジタル技術がいかに有用であるかについて探求します。詳細については、現地窓口にお問い合わせ頂くか、下記をご確認ください。 https://www.huawei.com/cn/events/huaweiconnect.

リリース詳細
提供元: PR TIMES