【年頭所感】小説投稿サイト『トークメーカー』は、β版公開してから1年が経過いたしました。

未来創造株式会社(東京都文京区)が運営する小説投稿サイト『トークメーカー』(http://talkmaker.com/)はβ版公開してから2017年12月19日時点において1年が経過しました(現在は正式版です)。
1年経過したことにより、小説投稿業界においての様々な情報が蓄積されましたので、2018年1月5日、成果とともに情報共有いたします。

■成果報告

(1)5つの新規開発エディタ
合計5つの新規開発エディタを搭載しました。
うち4つのエディタは特殊なもので、トーク作品用デフォルトエディタ、トーク作品用シンプルエディタ、コラボ作品用エディタ、しゃべログ用エディタとなっています。ほか1つは汎用的なテキストエディタですが、こちらも将来のバージョンアップを見越して独自開発しています。

(2)16回に及ぶバージョンアップ
トークメーカーは順次バージョンアップを続けており、当初から非常に多くの部分が変化しています。別の形になってしまったシステムもあります。
スタート直後3ヶ月間くらいの間で参加してくださったユーザーさんたちが寄せてくれたご意見の多くを採用するに至りました。とりわけこうしたサービスは、本当に最初期から参加してくださっていたユーザーさんと一緒に歩む側面が多く、事務局としては多大な感謝をしています。

(3)座談会開催実績
30回もの、各界一線で活躍する商業クリエイターによる座談会が開催されました。イケダハヤト氏、ゆうきゆう氏、鈴木輝一郎氏、榊一郎氏など大御所のクリエイターの方々のノウハウをお聞きする機会も得られました。
正規の座談会だけで14回、女性作家陣『トークメーカーCheers!』様主催のもの9回、そのほか架神恭介主催、新木伸主催、森脇かみん主催、滝口流主催、柏てん主催、キリスト新聞社主催、共幻社主催など、多数のクリエイターが主催する座談会が開催されています。

(4)新人賞開催
http://talkmaker.com/award/
まだ新人賞開催を始めて半年間ほどですが、すでに多数の開催がなされています(http://talkmaker.com/award/)。今後も定期的な開催を予定しています。
未だかつてないもの、ありえないもの、既存の創作業界では見かけなかったもの、そうした新人賞の舞台を作り、創作系企業とクリエイターの方々を結びつけていきたく思います。古い出版業界全体は大きく沈下し続けていますので、なるべくそこに囚われず、クリエイターを外の企業と結びつけるような場を作っていくつもりです。

(5)出版点数
http://talkmaker.com/books.html
http://talkmaker.com/winner/kyogensha-winner.html
1年目で80冊の商業化を達成しています。一般書籍として6冊だけでなく、電子書籍やPOD書籍として多数の作品を形にすることができました(http://talkmaker.com/books.html)。
各種の投稿サイトさまと比べて、突出した商業化率となっています。これは複合的要因があると考えられます。トーク作品は投稿のハードルが少し上がるため、PV数などの伸びと比べると、常に投稿作品数が少ない状態にあったことが商業化率が高い理由の一つです。新サービスへの初期参加による偶然や、幾つかのタイミングなどが重なったなどの理由も大きいです。そのため今後も同じレベルで商業化が続くと誤解せぬようお願いいたします。当然ですが作品投稿数が増えるほど商業化率は低下し、1作品のPV数も低下します。

(6)多数のイベント開催
http://talkmaker.com/info/
初期から開催されている小説対戦イベント「ダンゲロスSS」は、すでに70回を超えるまでになりました。座談会や新人賞なども合算すると、わずか1年にも満たない状況で優に100回以上ものイベントが開催されていたことになります。
公式お知らせでの告知も間に合わないほどであり、皆さまにご迷惑をかける場面もあります。今後もなるべく公式お知らせを通してのスムーズな情報共有を図りたいと考えています。

■反省点

(1)投稿作品数の伸びが、純粋な読者数の伸びより少ない
PV数や、作品の執筆がなくお気に入りだけを入れてくれているユーザーさんの数は安定して伸びています。作品投稿数も伸びていますが、明らかにPV数・読者数の伸びよりも、作品投稿数の伸びが少ないです。
この理由は、先にも触れましたが、トークメーカーの看板だと皆さまから考えられている「トーク作品」の執筆ハードルが少し高めであることが想定されます。「テキスト作品」ならコピペで対応が簡単ですが、「トーク作品」だと一手間必要なので、このハードルが作品投稿数の伸びを抑えているのだと想定されます。
しかしこの状況は作品投稿をしている方には追い風でもありますので、一概に否定できるわけではありませんが、これからの検討課題の一つです。

(2)広告予算をほぼ割かなかった
β版オープンから1ヶ月程度経過したころに、「投稿サイト事業の広告効果測定を行う」ことを目的として、300万円程度の広告予算を2ヶ月程度にわたり、グーグルやヤフーの広告、各種バナー広告に出稿いたしました。あくまでテストであり、とくに予算配分を細かく調整したわけでもなく、置いた資金がなくなるまで効果測定をしました。この期間はトークメーカーのバナー広告が様々なサイトに表示されましたが、弊社が投入した広告としてはこれだけです。
厳密に実施した広告効果測定の内部情報は重要情報として公開いたしません。ただし今後も、一定の開発が終わるまでは「広告予算を割かない」という方針となっています。現在もまだまだバージョンアップ道半ばであり、効果測定の結果は芳しくないもので、今後も大きな広告予算を割く予定はありません。
ユーザー数の伸びは、広告予算を割いていたころも、割いていない現在も一定であり、これはSEOの強化によって実現してきたものです。広告と比べてSEOには短期での力強いパワーはありませんので、この点の戦略が正しいのかどうか明確なことはわからず、反省点(検討すべき点)といたします。

■今後の予定

(1)スマホファースト
トークメーカーの「トーク作品」「コラボ作品」は、スマホファーストを第一に考えたコンテンツです。
投稿者数よりも、読み手の数のほうが多い現状は上で課題としましたが、小説よりはるかにスマホでの読みやすさを重視しているからこその結果であると考えています。これからもスマホで読みやすく、スマホでも手軽に投稿できるシステムにまとめていければと考えています。
漫画よりも生産が簡単で、小説よりも読みやすい特性を重視し、スマホや電子書籍に主軸を合わせた計画をしています。投稿サイトはまだPCの勢力が大きい現状ですが、この状況が変化するのは近い将来であると考えています。

(2)開発・バージョンアップを中心にします
システム開発会社運営という独自性を活かし、たえまないバージョンアップをどこまでも行います。2018年も、大きなバージョンアップを計画しています。
弊社のほうは、本事業を採算度外視としており、創作業界への奉仕で一向に構わず、予算・人員計画もかなりのものを割り振っております。長期的な目線で、独自性が強く、芯のあるクリエイターにとって有用な、創作の様々なコミュニケーションが実現できる場にしたいと考えています。

■関連サイト

小説投稿サイト『トークメーカー』
http://talkmaker.com/

クリエイターブログ『しゃべログ』
http://shabelog.com/

【本件に関するお問合せ先】
未来創造株式会社 広報担当
所在地:〒113-0034 東京都文京区湯島2-4-3 ソフィアお茶の水ビル9F
http://www.miraisz.com/
連絡先:info@miraisz.com


リリース詳細
提供元: ドリームニュース