SHAREでのLinux実践トレーニング

 サンディエゴ発 ― 今週開催されたSHAREでは、メインフレームのプログラマやシステム管理者を対象に、商品の売り込みや新しい情報の得られる講演だけでなく、実環境を用いた演習も行われた。IBMやNovell、その他独立系ソフトウェアベンダのエンジニアによる教育セッションと実地演習に参加してきたので、その内容をご紹介しよう。

SHAREで語られたメインフレーム上でのLinux運用の展望

 サンディエゴ発――IBMのカスタマトレーニング/サポートグループのSHAREは現在、Manchester Grand Hyattホテルにて1週間に及ぶセミナーおよびコンファレンスを開催している。SHAREの歴史は1955年にまで遡ることができるが、今回サンディエゴに参集した人々は、世界中の大手企業や政府を相手にメインフレームシステムの運営に何十年と携わってきた、プログラマ、システム管理者、ITディレクタたちである。

IBM、SMB市場での競争力強化に向け「z9」メインフレーム基盤を強化――仮想化/セキュリティ機能を拡充し、コミュニティ・サイトを新設

 米国IBMは6月21日、急成長するSMB(中堅/中小企業)市場で繰り広げられているHP(HP)やSun Microsystemsとの顧客獲得競争に勝ち抜くことを目指し、新たにWebコミュニティ・サイトを開設するとともに、仮想化ソフトウェア「z/VM」の強化版およびITセキュリティ・ソフトウェア・スイート「Tivoli zSecure」の新版の提供を開始することを明らかにした。

ローソン、メインフレームとLinuxによる新情報システム基盤を稼働 日本IBMが構築

 日本IBMは2006年10月12日、コンビニエンスストア大手、ローソンの新情報システム基盤を構築したと発表した。4カ所に分散していたデータセンターを1カ所に統合。メインフレームと、その上の仮想環境で稼働する多数のLinuxサーバに集約した。6月から本稼動を開始している。

米IBM、メインフレームの利便性向上を狙った5年計画を発表

 米IBMは、メインフレーム「IBM System z」の利便性を高める5年計画を発表した。約1億ドルを投資し、システム管理者やコンピュータ・プログラマーが、メインフレーム・システムのプログラミング、管理、運用をより容易に行えると同時に、アプリケーションの開発と導入の自動化をさらに推進する。

トヨタの米国ディーラー、COBOLプログラマーの減少を見据えメインフレームを刷新

 自動車販売会社のJMファミリー・エンタープライズ(本社:フロリダ州ディアフィールド)の子会社で、フランチャイズ方式の自動車ディーラー網を運営しているサウスイースト・トヨタ・ディストリビューターズ(SET)が取り組むメインフレーム刷新プロジェクトでは、COBOLユーザーにとって頭痛の種となりうる“フィールド拡張”が実施されている。

システム・テクノロジー・アイ、E-ラーニング用サーバをメインフレーム対応

 システム・テクノロジー・アイは、IBMのメインフレームサーバ「System z」で稼働するE-ラーニング用サーバソフト「iStudy Enterprise Server」(iES)を2006年8月30日から販売する。「Linux on System z」に対応し、ライセンス価格は「ユニバーサルエディション」(グループ内人数無制限)が1CPUあたり1008万円(税込み)。

野村ホールディングス、LinuxイベントでIT戦略を披露──「Linux+メインフレーム」で基幹システムを刷新

今年5月31日からの3日間、東京ビックサイトで開催されたLinux/オープンソース・ソフトウェア(OSS)の総合イベント「LinuxWorld Expo/Tokyo」の最終日(6月3日)、野村ホールディングスのグループIT戦略部長、金澤亨氏が基調講演を行い、同社のIT(情報技術)戦略を披露した。野村ホールディングスでは、LinuxとIBMメインフレームによって基幹システムをの刷新を行ったが、金澤氏の講演では、その背後にある同社の戦略/方針が具体的に語られた。