Mac OS X用オープンソースアプリケーションの現状

Macユーザが現状で利用できるフリーソフトウェアの種類は、他のUnix系ユーザに比べて決して引けを取るものではないが、その功績はAppleの主力オペレーティングシステムに対するBSD陣営のサポート努力に帰すべきだろう。また様々なコンソール、デーモン、X11系アプリケーションのインストールや実行手順は、ソフトウェアパッケージ管理プロジェクトのFinkおよびMacPorts(旧DarwinPorts)などのおかげで、かなりのレベルにまで簡単化されている。とは言うものの、ネイティブなMac APIを組み込んで純正のMac用ソフトに近いルックアンドフィールを備えたフリー/オープンソース系アプリケーションというものは存在するのだろうか?

MicrosoftとNovellに、UbuntuまでもがAppleとDebianを後押し

はじめに――NovellとMicrosoftの提携については山ほど報道されている。要するに、Microsoftの顧客がNovellからLinuxを購入し自社のIT環境で使っても特許権侵害で訴えられる心配はなくなるということのようだ。ところが、世上の論評に対して、Novellは、今回の提携は批判されているような内容ではないとする公開書簡をCEO名で発表。しかし、Microsoftの声明によれば、その主張を額面どおりに受け取ることはできない、あるいは、間違いがあることになる。ともかく、何か問題があるようだ。こうした混乱に拍車をかけたのがMark Shuttleworth(Ubuntuの創設者)だ。Microsoftとの提携を嫌ってNovellと袂を分かちたいopenSUSE開発者にMicrosoftとは隔絶された場の提供を申し出たのだ。混迷の度は深まるばかり。こうした状況に、人はいざ知らず、私はDebianこそが私の使うべきGNU/Linuxディストリビューションであり、現在Linuxとフリーソフトウェアでは処理できない若干の作業はMac OSで行うべきだと思い始めた――

MonoによるMac OS Xの対応状況

今時のLinuxユーザであれば、Mono Projectについて話を聞いたことがあるだろう。これはMicrosoftの.Net Frameworkと同等の実行環境をフリーに実装しようというプロジェクトであり、実際、関連する開発ツールからはいくつかの優秀なアプリケーションが生み出されていて、今ではいくつかの主要なLinuxディストリビューションにおけるデフォルトリリースでも同梱されるようになっている。ところでMono側の謳い文句では.Netに対するクロスプラットフォームな代替品という紹介がされているが、その言葉の真偽を確かめるべく、今回はMac OS Xにおける現在の対応状況を検証してみた。

Apple、Dual Core Xeon搭載Macを発表──新MacOS「Leopard」も披露:WWDC 2006リポート

 米サンフランシスコで開催されているApple Computer主催の「Worldwide Developer Conference(WWDC)2006」(8月7日〜11日)で、初日の基調講演に登壇した同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、2007年にリリースを控えた「Mac OS X 10.5」(コードネーム:Leopard)に搭載する予定の多数の新機能を披露した。しかし、基調講演で人々の注目を浴びたのは、同氏が発表したハードウェア製品だった。

LinuxとMac OS Xの異種OS間ホームネットワークの構築

Windowsを含む異種OS間ネットワークの構築については多くのオンライン情報が存在するが、家庭またはSOHOにおけるMacとLinux PCとのネットワーク接続に関する情報はほとんどない。ただし、ドキュメントがないにもかかわらず、Mac OS XのUnixベースには、MacとLinux PCのネットワーク接続のための選択肢が数多くある。この記事では、MacとLinuxの共用プリンタの設定と、NFSおよびSSHを使ったファイル共有の方法を紹介する。