Somebody Got To Go

Microsoftが、本日を以てWindows 98やMeのサポートを打ち切った。これがGNU/Linuxデスクトップへの需要を喚起するのではないかという観測が出ている(ZDNet Australiaの記事)

そもそも古いWindowsへのサポートは、2年前の2004年1月の時点ですでに終了するはずだった。ところがサポート終了後の顧客がGNU/LinuxやMacに移行してしまうのを恐れたMicrosoftは、さらに2年間延長したのである(ZDNet Australiaの記事)。しかし今回は、延ばす気はさらさら無いようだ。十分に98/Meが「死に絶えた」と判断したのか、GNU/Linuxデスクトップなんかに市場を取られる心配はないと見切ったのか。どちらもあるんでしょうね。

個人的には、これはやはりGNU/Linuxデスクトップの普及には大きなチャンスだと思う。といっても、現在に至るまで98/Meがインストールされているのは古くてしかもあまりメンテナンスされていないマシンが多いだろうから、一から全部インストールしなければならないのなら論外だ。しかし、あまり手間をかけずに「移行」できるのであれば話は別だろう。そこで、KNOPPIXのようなCDから直接起動でき、CD1枚で完結したディストロ、俗に言う「1CD GNU/Linux」が今後は今まで以上に魅力的な選択肢になってくる。

特に、前述のような古いマシンは、初等教育の場や中小企業など、コンピュータに割く予算が乏しい環境に展開されているのではないかと思うが、こうした環境におけるニーズに1CD GNU/Linuxはうまく合致するだろう。その意味で、KNOPPIX Eduあたりは今後注目すべきかもしれない(導入事例)。