AWS互換APIや外部ツールを利用してOpenStackを操作する

図5 CyberDuck

 OpenStackではRESTベースのAPIを使用してインスタンスやオブジェクトストレージの操作や管理が行える。提供されるAPIは独自のものだけでなくAmazon Web Services(AWS)互換のものもあり、EC2やS3に対応するクライアントなどからの操作が可能だ。本記事では、OpenStackでこのようなAPIを利用する方法や、OpenStackの操作に利用できるツールを紹介する。

Swiftを使ってクラウドストレージサービスを構築する

 クラウドインフラストラクチャ構築ソフトウェアであるOpenStackには、クラウドストレージシステムを提供する「Swift」というコンポーネントが含まれている。Swiftを利用することで、自動レプリケーションや分散化といった機能を持つクラウドストレージサービスを構築することが可能だ。本記事ではこのSwiftが持つ機能を紹介するとともに、Swiftによるストレージサービスの構築手順を解説する。

Webブラウザ上での操作でカスタムOS環境を作成できる「SUSE Studio 1.3」公開

 独SUSE(Attachmate傘下)は4月11日(ドイツ時間)、OSのカスタマイズやソフトウェアのプリインストールといった作業を加えたOSイメージを作成できるツール「SUSE Studio 1.3」GA(一般公開)版を公開した。Hyper-VやKVMサポートの強化、クラウドサービスとの連携強化などが行われている。SUSE Studioを無償で利用できるWebサービス「SUSE Studio Online」も公開されている。

OpenStackの新機能、Cinderを使う

図1 ボリュームの管理はOpenStack Dashboardからも実行できる

 OpenStack 2012.2(コードネーム「Folsom」)で追加された新たなコンポーネントの1つに、ブロックストレージの管理を行う「Cinder」がある。従来は「Nova」というコンポーネントがこの機能を提供していたが、Folsom以降ではCinderへの移行が進められている。本記事では、LVMおよびNFSと組み合わせてCinderを利用するための基本的な設定やその使い方を紹介する。

米Basho、Amazon S3互換のオブジェクトストレージ「Riak CS」をオープンソースで公開

 米Basho Technologiesは3月20日、「Amazon S3」と互換性のあるオブジェクトストレージを構築できるソフトウェア「Riak CS(Cloud Storage)」をオープンソースとして公開したことを発表した。Amazon S3のようなストレージサービスを社内で構築したり、パブリックサービスとして提供できる。

UIを改善、誤削除ファイルの復元機能などが加わった「ownCloud 5.0」が公開

 米ownCloudは3月14日、オープンソースのファイル同期・共有ソフトウェア「ownCloud 5 Community Edition」をリリースした。任意のサーバーでDropboxのようなオンラインストレージサービス機能を実現するソフトウェアで、ユーザーインターフェイス(UI)を改善したほか、誤って削除したファイルを復元できる新機能も加わっている。

国内で初となるOpenStackカンファレンス「OpenStack Day Tokyo 2013」、3月12日に開催

 日本OpenStackユーザー会は2月13日、日本初となるOpenStack専門カンファレンス「OpenStack Day Tokyo 2013」を開催すると発表した。会場は東京・秋葉原の秋葉原コンベンションホール。OpenStack FoundationのMark Collier氏による基調講演やOpenStackに関わる事業者によるセッションが予定されている。