打ち上げ再開にこぎつけたFlightLinuxプロジェクト

 FlightLinuxプロジェクトの活動再開に際してPatrick Stakem氏の抱いている要望は、同プロジェクトは決してNASAのロケット技術者だけに特化したものではなく、そのことを広く世間で知ってもらいたいということだ。これは過酷な宇宙空間での使用に耐えるよう特殊な堅牢化を施されたディストリビューションであり、実際に今世紀初めには無人衛星に搭載されて地球をめぐる周回軌道に乗せられているのだが、今回は活動の場を民生用プロジェクトに移して再び現役に復帰する運びとなったのである。

アドテック、素人以上・玄人未満の「灰色人」向けLinuxキット

 アドテックは、好みのソフトウェアパッケージを開発・追加してさまざまな用途に使える組込み型Linuxキット「白木印『生』」を2007年6月30日発売する。ライトヘビーユーザー向けに新設したブランド「25時」シリーズの第1弾。価格はオープンで、アドテックオンラインショップでの価格は1万9800円。

ルータファームウェアOpenWrtを拡張するX-Wrt

 OpenWrtをLinksys製ルータで使い始めて約1年になるが、今はそれが当たり前の状態になっている。何の問題もなく機能しているので、その存在を忘れてしまうくらいだ。ところが、X-Wrt.orgという、OpenWrtの関連プロジェクト(競合関係にあるわけではない)のサイトを見て、このプロジェクトの開発者たちが、OpenWrtを拡張すると同時に使いやすいものにする新しいユーザインタフェースの開発を懸命に進めていることを知った。

IPA、RFIDなど7分野の組込みシステムのセキュリティ技術マップを策定

 情報処理推進機構(IPA、藤原武平太理事長)は、RFIDなど7分野の組込みシステムを対象としたキュリティ技術マップを策定し、「組込みシステムの脅威と対策に関するセキュリティ技術マップの調査報告書」として公開した。報告書はPDF形式で、IPAのサイトから無料でダウンロードできる。

GNOME Mobile and Embeddedイニシアチブが本格始動

 本日(4/19)、GNOME Foundationはカリフォルニア州サンタクララで開催中のEmbedded Linux ConferenceでGNOME Mobile and Embedded(GMAE)イニシアチブに関する発表を予定している。このイニシアチブの狙いは、組み込みおよびモバイルの開発プラットフォームとしてのGNOMEの利用を支援することにある。創設には、ACCESS、Canonical、Intel、Debian、Nokia、Red Hat、Fluendo、Linux Foundation、Maemoといったオープンソースの組織や営利企業が携わっている。

Palm、LinuxベースのOSで巻き返しへ

 長い間待たれていたことが、ようやく実現するかもしれない。Palm, Inc.の社長兼CEOであるEd Colliganが、先だって、年内にLinuxベースのモバイル機器を発売するという同社の計画を投資アナリストに明らかにしたのだ。これに対して、モバイル・コンピューティング・コミュニティーには、歓迎から警戒まで、さまざまな反応が見られた。

ジュニパーの研究者、組み込みチップの脆弱性を突く攻撃手法を提起――不正コード実行を可能にする実証技術も開発

 米国ジュニパーネットワークスのセキュリティ研究者が、電子デバイスに搭載されているマイクロプロセッサの脆弱性を利用した新しいタイプの攻撃手法を提起した。同氏は、4月中旬にカナダで開催されるセキュリティ・コンファレンスで、この攻撃の詳細とその対策について発表する。

アルファシステムズ、Linux向けDLNA機器開発キットを発売

 アルファシステムズ(本社:東京都渋谷区)は2007年3月6日、Linuxプラットフォームで、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドライン対応機器を開発するための開発キット「alpha Media Link SDK」を発売した。複数のデバイスクラスに対応するSDKを1パッケージで提供し、さまざまな利用に応じて相互接続の確認などができる。

NTTコムウェアなど、超小型Linuxサーバを利用した指紋認証システムを都内マンションに導入

 NTTコムウェア(本社:東京都港区)とシーモン(本社:東京都中央区)は2007年2月27日、「指紋認証型マンション入館システム」を、都内のマンション開発事業「(仮称)学芸大学プロジェクト」に導入するとに発表した。各戸の玄関ドアに超小型Linuxサーバを組み込んで指紋認証を行うセキュリティシステム。