Gentooがパッケージマネージャ「Portage 3.0」公開、Python 2.7対応を削除

 Linuxディストリビューション「Gentoo」の開発チームは9月5日、パッケージマネージャ「Portage 3.0」を公開した。

 PortageはGentooのLinuxディストリビューションで使われているパッケージマネジャおよびディストリビューションシステム。Gentoはデスクトップだけでなく、サーバー、開発ワークステーション、ゲームシステムなど様々な用途で使われているが、これを可能とする中核技術として位置付けている。

 BSD系OSが提供するmakefilesとパッチのセットであるPorts collectionをベースとし、Package Manager Specification Project(PMS)により振る舞いを定義するため、他のパッケージマネージャによる管理も可能。PortageはGPL v2の下で公開されている。

 最新版ではPython 2.7のサポートがなくなった。これはGentooのPythonプロジェクトが取り組んでいるメインのリポジトリにおけるPython 2系のクリーンナップの一環となる。

 Python 2.7削除の副次効果として、Python 3.2以降に搭載されているlru_cacheデコレータを活用できるようになった。これに加えて小規模なパッチを適用することで、依存性の計算が50〜60%高速になると報告している。

Gentoo
https://www.gentoo.org