パーサージェネレーターの最新版「Bison 3.4」が公開

 汎用パーサージェネレーター「GNU Bison」開発チームは5月19日、最新安定版「Bison 3.4」を公開した。診断機能の改善などが加わっている。

 Bisonは構文解析器を作成する汎用のパーサージェネレーター。LR法またはGLR法に基づく構文解析コードの生成が可能で、Yaccと上方互換性がある。C/C++、Javaをサポートする。

 1月に公開されたバージョン3.3に続く最新のリリースとなる。診断機能の改善にフォーカスし、デフォルトでカラー表示となった。「–color」および「–style」オプションで制御でき、使用には設定前にlibtextstyleのインストールが必要。フォーマットも変更し、GCC 9の診断機能のようにマシンが読めるフィックスを表示する。アウトプットを生成しないオプションも加わった。

 デフォルトバックエンド(yacc.c)を使用する場合、新しい変数を利用して生成されたパーサーのヘッダの中味の複製を回避できるようになった。

 「–no-line」オプション使用時に生成されるファイルがクリーンになった。また、レポートのフォーマットも改善して読みやすくなった。

 このほかにも、細かな機能強化が加わっている。

GNU Bison
https://www.gnu.org/software/bison/