「Apache Subversion 1.9.6」が公開

 オープンソースのバージョン管理システムApache Subversion開発チームは7月5日、最新安定版「Apache Subversion 1.9.6」をリリースした。

 Subversionは2000年に開発がスタートしたバージョン管理システムで、中央サーバーに記録されたデータに対してチェックアウトやコミットを行う中央集権型アーキテクチャを採用している。さまざまなプラットフォームで利用でき、個人から大規模な企業までさまざまなプロジェクトで採用されている。

 Subversion 1.9.6は、2015年に登場したバージョン1.9系の最新のポイントリリース。2016年11月に公開されたバージョン1.9.5に続くものとなる。

 バグの修正が中心となっており、クライアントサイドでは、cp/mvでターゲットがバージョン化されていないディレクトリの場合の警告を改善し、マージでは大規模なmergeinfoを扱う際のメモリの使用を削減した。

 バインディングではjavahlを改善し、サーバー側でもdump、fsfsなどを改善した。特にfsfsでは、ハッシュアルゴリズムに依存せず一貫性を持たせる、ハッシュ衝突攻撃に対する保護を強化できるとしている。

 Apache Subversion 1.9.6はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Subversion
https://subversion.apache.org/