「GNU Bash 4.4」がリリース

 GNU Bash開発チームは9月16日、「GNU Bash 4.4」を公開した。

 BashはBourne Again SHellの略で、POSIXシェルの完全な実装を目指すと同時に、インタラクディブなコマンドライン編集、ジョブコントロール、シェル関数とエイリアスといった機能も備える。ライセンスはGPLv3。

 Bash 4.4は、2009年に最初に公開されたバージョン4系の4回目のポイントリリースとなる。新機能として、mapfileで任意のレコード区切り句が利用できる「-d」オプションが加わった。また、ほぼすべての組み込みコマンドで「–help」オプションが利用できるようになった。

 新たな変数として、コマンド検索時に無視する名称を特定できる「EXECIGNORE」と、「enable」内蔵コマンドの「-f」オプションで読み込まれる組み込みコマンドの検索パスを定義できる「BASH_LOADABLE_PATH」が加わった。なお、既存の読み込み可能な組み込みコマンドはデフォルトでインストールされるようになっている。

 これらに加えて、4.3で発見された多数のバグ修正も行われている。Bashは各FTPサーバーやミラーサイトより入手できる。

GNU Bash
https://www.gnu.org/software/bash/