Linuxディストリビューション向けインストーラフレームワーク「Calamares 2.4」リリース

 インストールフレームワーク「Calamares」の開発チームは8月24日、最新版となる「Calamares 2.4」をリリースした。パーティションに関連した機能強化が図られている。

 Calamaresはディストリビューションに依存しないシステムインストーラー。「Manjaro」や「OpenMandriva」、「Sabayon」などのディストリビューションで採用されている。主としてKDE開発者が中心となって開発しており、C++11とQt5を主に利用している。

 高度なパーティショニング機能を持ち、手動と自動の両方のパーティショニング操作が可能。作成したパーティションの再利用が簡単にできる「Replace Partition」機能も備える。モジュール構造を持ち、ディストリビューションメンテナーは容易にカスタマイズが可能。

 Calamares 2.4は6月末に公開されたバージョン2.3に続くもので、機能強化や改善が中心となる。パーティションの再利用機能を強化し、インストール済みのOSの/etc/fstabファイルで/homeディレクトリの設定が記述されていた場合、その設定の再利用が可能になった。なお、バージョン2.4でのパーティションモジュールはKPMcore 2.2以上が必要となる。

 また、インストールするパッケージの選択肢を提供するnetinstallモジュールやロケールとタイムゾーンの自動検出機能が加わったほか、ロケールモジュールの書き直しも行われた。locale.confの値管理もより高度に行えるようになっている。

 ユーザー名認証の問題を修正や、複数の設定ファイルのデフォルト値の強化、EFI(Extensible Firmware Interface)システムパーティションでのブートローダーの実装強化なども行われているほか、バグも多数修正されている。

Calmares
https://calamares.io/