「Apache HTTP Server 2.4.18」リリース、HTTP2関連の機能を強化

 Apache Software Foundation(ASF)とApache HTTP Server Projectは12月22日、オープンソースのHTTPサーバー「Apache HTTP Server」2.4系の最新版となる「Apache HTTP Server 2.4.18」をリリースした。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 Apache HTTP Server 2.4.18は、2012年に登場したバージョン2.4系の最新版。主としてバグ修正と細かな機能強化が中心となる。

 2.4.17からの変更点としては、クライアントがアップグレードできる可能性のあるリスト一覧を取得できるap_get_protocol_upgrades()が加わった。初回のリクエストで利用してプロトコルの選択を通知できるという。関連して、初回のHTTP/1.1リクエストが異なるプロトコルを優先利用するサーバーに向けられた場合に、レスポンスのヘッダでプロトコルを通知する機能も加わった。厳格な64ビット対応(SPARC64、PPC64)を要求するハードウェア上でのスコアボードのクラッシュ問題を修正した。

 「mod_http2」モジュールも改善され、フローコントロールのコネクションレベルウィンドウが最大「2GB-1」となり、libnghttp2がバージョン1.2.1以上となった。また、HTTP/2のサーバープッシュ機構を有効/無効化する「H2Push」やコンテンツの種類ごとにプッシュの優先度を指定できる「H2PushPriority」、TLS記録サイズを制御する「H2TLSWarmUpSize」および「H2TLSCoolDownSecs」といった設定項目も加わった。

 このほか、「mod_ssl」「mode_cache」「mod_proxy_fdpass」などのモジュールでも強化が加わっている。

Apache HTTP Server Project
http://httpd.apache.org/