簡単な操作で地図を利用したインタラクティブなサイトを作成できる「Odyssey.js」

 クラウド地図データベースを開発する米CartoDBは7月8日、地図を利用したインタラクティブなサイトを作成できる「Odyssey.js」のベータ版を公開した。プログラミングの知識なしに地図とマルチメディアコンテンツを組み合わせたコンテンツを作成できるという。

 CartoDBはクラウドベースの地図、分析、ビジュアル化エンジンで、モバイルやPC/Webアプリケーション向けに地図データを利用したアプリケーションを開発できる。Odyssey.jsは同社が慈善団体であるThe Knight Foundationの支援を受けて開発したツールで、「地図上にインタラクティブなストーリーを作成できる」という。ライセンスは三条項BSDライセンス。

 Odyssey.jsではあらかじめ用意されたテンプレートを使って簡単にページを作成できるのが特徴。また、テキストのマークアップにはMarkdownを使用する。Webブラウザ上で動作するエディタや、編集中に即座にテストを実行できるサンドボックス環境が用意されており、Webブラウザ上でのコンテンツ作成が可能。地図のパンやズームといった操作を記録したり、JavaScriptベースのスクリプティング機能を使ってページの挙動をカスタマイズできる。作成したコンテンツはモダンなWebブラウザ上で動くとしている。

 Knight FoundationはOdyssey.jsプロジェクトについて、Webが25年を迎えた現在もWeb上にはテキストばかりでデジタルメディア技術を活用できていない、と指摘する。Odyssey.jsはジャーナリスト、ブロガー、デザイナー向けで、物語性のあるジャーナリズムなどに利用できると狙いを説明している。

Odyssey.js
http://cartodb.github.io/odyssey.js/