「Apache Subversion 1.7.17」リリース

 バージョン管理ソフトウェア「Apache Subversion」の開発チームは5月19日、バージョン1.7系の最新版となる「Apache Subversion 1.7.17」を公開した。バグ修正や安定性の向上などがメインのメンテナンスリリースとなり、先に公開された1.8系の最新版で加わった修正を反映したものとなる。

 Apache Subversionは中央集権型のバージョン管理システムで、オープンソースソフトウェアに限らず、さまざまなソフトウェアの開発プロジェクトで使われている。UNIX/Linux系OSだけでなく、Windowsでも利用できる。

 Subversion 1.7.17はWC-NG(Working Copy Next Generation)という新しい作業ディレクトリの構造を取り入れたバージョン1.7系の最新版となり、クライアント、サーバーの両方でバグが修正された。WebDAV経由でのPeg Revisionを改善し、外部と親ワーキング(作業)ワーキングコピー間でのファイル移動時のエラーなどのバグを修正した。クライアントライブラリで利用するSerfは、1.3系もサポート対象となった。

 これらは、5月7日に公開された1.8系の最新版「Apache Subversion 1.8.9」にも含まれている。1.8ではこのほかにも多数のバグ修正が加わっており、1.7からのアップグレードも容易になっている。

 Apache Subversionチームは現在1.9を開発中で、4月にアルファ2を公開している。1.9は第2四半期中にリリースを予定しており、正式版では1.8.9が最新となる。

Apache Subversion
http://subversion.apache.org/