最新のFlash Player/AIR、OSMF 2.0をサポートした「Apache Flex 4.11」リリース

 Apache Flexプロジェクトの開発チームは10月28日、Flash向けのアプリケーション開発フレームワーク「Apache Flex 4.11.0」をリリースした。最新のFlash PlayerやAIRのサポートをはじめ、細かな機能強化が加わっている。

 Apache FlexはオープンソースのFlashアプリケーションフレームワークで、Flash Player向けのswfファイルを生成できる。ユーザーインターフェイスの作成にはXMLベースのMXML(Macromedia Flex Markup Language)、プログラムの記述にはActionScriptを使い、Webブラウザ上で動作するアプリケーションやデスクトップアプリケーション、モバイルや組み込み機器向けのアプリケーションを開発できる。元々は米Adobe Systemsで開発されていたが、2011年に同社はApache Software Foundation(ASF)にプロジェクトを寄贈、2012年12月にはトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格している。

 Apache Flex 4.11は8月に公開された4.10を強化したもの。Flash Player 11.9およびAIR 3.9に新たに対応した。メディアフレームワークOSMF.swcがバージョン2.0にアップデートされているほか、前バージョンで加わった480dpiスキンサポートの強化、120および630dpiのモバイルスキンサポートなどが行われている。

 DataGridカラムではカラムソートタイプのアクセス機能が加わり、DataGridの性能も強化した。Sparkアーキテクチャ関連では、モバイルSparkのデータグリッドを実験的に追加した。メタデータタグの実験的サポートも加わっている。また、最新のFlex向けコンパイラであるFalconに対応した。なお、Adobeは2012年にFalcomをASFに寄贈している。これらに加え、50以上のバグを修正した。

 Apache FlexはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Apache Flex
http://flex.apache.org/