Linux Foundation、Linux技術者養成プログラムを展開

 Linuxを推進する非営利団体The Linux Foundationは3月2日(米国時間)、Linux技術者を養成するプログラム「Linux Foundation Training Program」を発表した。Linuxスキルを持つ開発者への高い需要に応えるという。

 このトレーニングプログラムは、Linux Foundationの技術アドバイザリボードの協力を得て開発したプログラム。同技術アドバイザリボードには、Linuxコミュニティのトップメンテナーが名を連ねており、受講者はベンダー中立かつ高度な技術を習得できるという。実際のコミュニティ開発者が対面で指導にあたり、幅広い土台知識を提供する。

 まずは、今年4月8日から米サンフランシスコで開催される同団体の年次イベント「Collaboration Summit」でスタート、コースは、Linuxデバイスドライバ開発「Essential Linux Device Driver Development Skills」、Linuxアプリケーション開発「Creating Applications for Linux」、カーネルデバッギング「Kernel Debugging and Performance」の3種類を提供する。

 その後、「End User Summit」「LinuxCon」など、Linux Foundationのイベントで同様のプログラムを開催するほか、米国主要都市でも展開する。企業向けにカスタマイズコースを提供する計画もあるという。プログラムを履修した人は、Linux Foundationのリソースにアクセスして、人脈を構築できるという。

 Linux Foundationによると、Linuxサーバー市場は今後3年で500億ドル市場となる見込みであり、組み込みやモバイルでも成長が期待されているという。その一方で、Linux技術者は不足の傾向にあり、フリーランス開発者向けの求人情報を提供する米Odeskによると、Linux技術者関連の求人は2006年以降、1400%増加しているという。

The Linux Foundation
http://linux-foundation.org